GUARDIAN ─数奇な物語の一頁─

ティラミス信者

プロローグ

人が産まれて、そして死ぬまでの長い時。

それを本に出来たらどれほど面白いだろう。

自分の人生なんてつまらないものだ、なんて思う人もいるだろうが、何か一つは誰かの心に刺さるものがあるに決まっている。

それを探すために本を読むのはとても楽しいことなのだから。


どんな悲劇も、喜劇も、素晴らしい物語の一つであることには変わりない。

誰かにとっての良作が、誰かにとっての駄作であるように、それぞれの作品一つ一つが世界一の傑作なのだ。


君の物語がそうであるように、私の物語も誰かの心を揺さぶれるものであってほしい。

拙い言葉の羅列から、一つの命の輝きを見付けられることができたなら、それだけで歓喜の涙を流すだろう。


文字に込めた本当の思いを理解できるのは、それを描いたものだけだ。

ならば、その思いに近いものを読んでくれた誰かが少しでも多く感じ取れるように、私は一つでも多くの夢を綴ろう。


誰かが、このひとりぼっちの世界の扉を叩いてくれるのを待ちながら。

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