第46話「仕組まれた罠と目の前の現実」




 いよいよ作戦決行日が決まった。奇しくも俺の誕生日の九月七日だ。完全な奇襲を仕掛ける予定なので俺たちはその日が来るまでそれぞれの日常を過ごしていた。ただ俺はそんな中で何とも言えない違和感を覚えていた。


(この違和感も気配探知に掛からないから、ただの勘なんだろうけどな……)


 決戦までは図書室に寄って狭霧が居る時は少し話したりとして過ごす中で彼女の部活での活躍を聞くのが癒しになったいた。何でもこの間からコンビを組んだのは、よく一緒にいたあの二人組の片割れの子で『スーちゃん』と言うらしく最近は会話によく出て来る。


「それでねスーちゃんと私のコンビプレーでこの間の練習試合は圧勝したんだよ!!凄いでしょ~?」


「ああ、見たかったな。狭霧の大活躍を……惜しい事したな」


 心底残念だ。その日は『血の蛇』の構成員を釣り出して情報を吐かせていた時だったからな、その構成員二人から情報を引き出した後にアニキの知り合いの刑事さんに引き渡していたら結局は夜の九時過ぎまで家に帰れなかった。と、考えていたら狭霧の声のトーンが一段下がっていた。


「じゃあ土日に道場行くの止めたら? 平日だけで良いんじゃない? ううん、平日だって別に行かなくて良いよね? ずっと私といよ?」


「なっ……狭霧。前も言ったけど俺はっ――――「強くなりたいんでしょ? 分かったよ……もう何も言わないから、じゃあ部活行くね」


「ああ、それとさ。明後日なんだけど……」


 俺の誕生日だからって改めて会おうとか恥ずかしいし、かと言って去年みたいに何も出来ないのはもっと嫌だ。ここは俺の為に時間を取ってくれって言おうとしたら狭霧はクルっと振り返って先ほどまでの仏頂面から一転、満面の笑みで答えた。


「うんっ!! 分かってるよ? むしろ今日はそれを言われるのをずっと待ってたっていうか……とにかく私は準備万端だよっ!!」


「うん。ただ少しだけ用事が有るからそれ終わったら招待したい場所が有るんだ、俺さ……誕生会開いて貰えるんだ! みんなに!!」


「え……みん……な?」


 実は今月から居酒屋『AZUMA』が無事に保健所の検査をクリアして営業再開になったのだが常連以外寄り付かなく経営が厳しくなったようで、そこで俺やアニキを始め無事なメンバーや復帰した者らで宴会をする事にした。俺たちのファイトマネーを使う事になった。しかしその日は、狭霧と会うから無理と伝えその場で断ったのだが、その場の全員に説得された。


『そうか……ならお前の幼馴染も連れてこい!! てかシンの……舎弟の誕生日なら俺らも祝わせろよ!!』


『騒ぐ口実も欲しいからね~!! 大丈夫、『王華』の連中はまだ自粛期間で来ないから彼女ちゃんも怒らないでしょ?』


 あ、あの人たちまだ動けないんだ……。児ポ法怖い……。


『ああ、それと祝勝会の予定なんだから精々活躍しろ信矢……そ、そうすりゃ、あの幼馴染にいいカッコ出来んだろ?』


『ふふっ……まあ僕らあんまり良い印象持たれて無かったし、ここで一気に名誉挽回と行きたいかな?』


『それな……モノホンの幼馴染属性のイチャ付き振り是非とも堪能させて頂こうかと考える所存である!』


 と、まあ俺と狭霧の事をメンバー全員で弄る気満々な計画を建てられたのでどうするかと考えた。けど去年の狭霧の誕生会の意趣返しでは無いけどキチンと俺の仲間を狭霧に紹介したいと思ったから、だからどうかな?と言ったらそこに居たのは能面を通り越した口元だけ笑う幼馴染だった。目が絶対零度の視線だった。


「ふぅ…………私と二人じゃ、そんなに嫌なんだ?」


「違うよ……ただアニキ達をちゃんと紹介したいって……」


「分かったよ……シンは優しいなぁ……そんなに強引に、あんな奴らに無理やりにさ……だからさ一言くらいは文句言わせてよ? 良いでしょ? ねぇ?」


 狭霧がほんとにキレたら能面じゃなくて笑って声もワントーン落ちるのかと思いながら俺はブンブンと首を縦に振って頷いていた。


「わ、分かったよ。じゃあ来てくれるってことで――「シンのお誕生会でそんな話とかしたくないから、その前に会えないかな? 私だってキチンとお祝いしたいんだよ? だから色々と嫌なもの吐き出しておきたいんだ……」


「え……う~ん……じゃあ小さい頃に二人で遊んだ神社あるだろ? 道場も近くに有るあの神社、あそこの裏の林にいつも話してる地下室が有るからアニキに聞いてダメなら神社で、大丈夫なら地下室で話そう!!」


「うん。そっかぁ……そんなところにあったんだぁ……私知らなかったよ……シン」


 気のせいか狭霧の声のトーンが少し上がった。そして口元の笑みが深くなる。狭霧の幼馴染をやっていて初めて見る顔だった。なぜかその笑顔が不気味で目を背けてしまった。そして部活に行く狭霧の背を見送ると俺も地下室に向かう。





 そしてそれからすぐの決戦の日、俺は朝一で混乱していた。校門前で待っていた

狭霧にいきなり手を引かれると廊下の隅に連れて行かれ有無言わせずプレゼントを渡されたからだ。


「さ、狭霧? いきなり渡されても、そりゃ渡すタイミングはいつでも……」


「じ、実はね今日、用事出来ちゃって……本当にゴメン!! でも夜には間に合うから……電話する!! だから……明日二人で会おう。明日土曜だし」


「え? あぁ……そっか……ま、仕方ないな。でも明日の部活は良いのか?」


「うん!! 今日は部活の集まりで放課後が無理だから明日が代わりに休みなの……一日遅れでも……いい、かな?」


 もちろん問題無い。むしろ今回は奴らを襲撃した後の祝勝会だから狭霧に粗暴な面や不良な側面が見られてしまうかもしれないから、かえってこれで良かったかも知れない。そして狭霧は何か忙しいらしく行ってしまった。後に残された俺は周りを確認してプレゼントを空けると中身は腕輪……俗に言うバングルだった。


「これはブレスレット……?」


 当時の俺は違いなんて分からなかったがブレスレットでは無くてこれはバングルだ。深い藍色と金に近い黄色のラインと白い何かの文様が入っている。普段使いにも使えそうでその中央部には、はめ込み用の台座に黒いガラス玉みたいなものがハマったものだった。


「狭霧……ありがとう……これで全力で戦える!!」


 俺はそれを左手首に付けると教室に向かった。彼女からもらったプレゼントは例えば手作りのクッキー、他には『一日なんでもしてあげる券』やブックカバーなど素晴らしいものばかり貰ったが、今回は破格であろう……一生の宝物だ。少し誇らしく恥ずかしい不思議な感情が心の中で渦巻いてこの日は授業がまともに頭に入らなかった。そして放課後、いよいよ決戦へ向かうために地下室に向かった。その背を見られている事に気付かずに……。





 地下室に入ってみると居たのはレオさんと竜さんだけだった。珍しくサブローさんが居ない。まだ三人かと思っていたら竜さんがスマホを見ながら呟いた「おかしい」と、それにレオさんが反応する。


「どうしたのさ? 竜くん?」


「ああ、ローカルのSNSのグループを見てたら駅前が騒がしいらしい。ま、俺らがこれから行くとこは駅とは反対の廃工場だから関係無いだろうが……」


「そうすっねぇ……えっと襲撃って二時間後でしたっけ……? ふぅ……」


 やはり狭霧と誕生会が出来ないのはツライ……取り合えずプレゼントのバングルを撫でる。精神が落ち着いてマイナスイオンが出てる気がする……あ、少し狭霧のニオイもしそう……ふへへ……。


「な~に気持ち悪い顔してんだよ? てかそれなんだ?」


「狭霧からの誕生日プレゼントです……今日忙しくて明日会おうって話になって」


「それは残念だね。リーダーもガッカリするだろうなぁ……」


 それは俺も思った。せっかく皆と会ってもらって誤解を解こうと思ったのに……。そして可能なら狭霧にもここに来てもらえればと思ってまでいた、その時だった。

『気配探知』が過去最大の警戒を発した!!


「竜さん!! レオさん!! 来ます!! いや……上で誰か……戦ってます!!」


「マジかよ!! ユーキさんかも知れねえ!! 行くぞ二人とも!!」


 俺たちはすぐに地下室の階段を隠している扉を勢いよく開けた瞬間、誰かが吹き飛んだ。見ると着崩したシャツを着た、いかにもなチンピラ風な男が倒れていた。そして、さらにボロ小屋を出て林に出るとそこではアニキとサブローさんが六人の男と対峙していた。


「アニキっ!! 遅れました!!」


「来たな!? シン!! レオ、竜も!! ワリーな付けられたみたいだ!!」


 アニキも気配探知は苦手なだけで使える筈なのに……それをかわして、ここまで追跡したのか……敵は強敵なのか?そう思っていたらいつもと違ってサブローさんが手に何か長物を持っている。刀?いや違う……ソード?そしてそれを振るい一人を昏倒させた。


「うそぉ……なんかサブローさん強くないっすか?」


「そらそうだ。だって、あいつはソード持ったらユーキさん以外勝てないぞ? たぶんお前もな?」


「前に言ったよね? サブロー君は武器を持ったら強いって、彼の家って海外で仕事する家柄だったらしくてドイツに三年くらい居てそこで西洋剣術を修めたらしいよ。その間マスターに付いて指導を受けたのが自分の誉だって言ってたなぁ……」


 えぇ……騎士キャラは設定じゃなかったんですか?てかアニキが設定だって言ってたじゃないですか……そんな事を思っているとサブローさんは懐から短剣を取り出して相手をけん制すると右手の大きい方のソードで相手の後頭部を叩く。


「はぁっ!! 甘いっ!!」


 そのままアニキと二人で四人を昏倒させると、ここで残り二人が逃げようとしていたので俺たち三人が退路を塞いで後は取り囲んでボコボコにした。七人を縛ってそこら辺に転がしておくと神社の入り口に師範がいた。


「え? 師範?」


「ふむ、勇輝それに信矢くん。後は……まあ愛莉の言ういつものメンバーか……実はの、今日愛莉から少し遅れると言付けを預かった。それと勇輝の携帯電話にも連絡を入れると言っておったが確認はしたか?」


「え? いえ、今確認してみる……マジか……」


 見ると珍しくアニキの顔色が変わった。どことなく俺が狭霧を心配する時の雰囲気に似ている気がしたので真っ先に声をかけてしまった。


「どうしたんすか?」


「ああ、って……これ言っちまっていいんすか? 師範?」


「愛莉からは仲間には言っても構わないと聞いている。話してあげなさい」


 アニキの話によると愛莉姉さんは今日、両親と、正確には父親との今までの遺恨を解消するために話し合いに出向いたそうだ。道場前に車が横付けされ半強制的に連れて行かれたそうで、駅前のホテルに連れて行かれたそうだ。


 これには師範も文句を言ったらしいが師範の娘、つまりは愛莉姉さんのお母さんから親子の関係修復のためにと言われ渋々従ったそうで、今日の戦いについて少し参戦が遅れる趣旨だけを伝えて後は自分が連絡すると言ったそうで実際、アニキのスマホとレオさんと竜さんのスマホには着信と通知が入っていたらしい。


「お主らがこれから何をするのかは知らんが……行くのか?」


「おう……師匠。あそこの奴らの処理頼んでいいか?絡まれてボコして縛って転がしたんだがよ」


 神社の方まで奴らを引きずって来たので、それを見せると師範は渋い顔をした後に「分かった」と言って道場生たちを呼んで来るそうだ。その間に俺たちは襲撃予定の廃工場へと向かう事にした。奇襲を受けた時点でこっちの意図がバレている、もしくは襲撃が重なった今なら敵の戦力が減った状態で、それなら勝てると踏んだからだ。





 そして俺たち五人はそのままの勢いで廃工場に突入、今までの鬱憤を晴らすように暴れまわった。サブローさんも刃を潰したとはいえワルーン・ソードとダガーの二刀流で普段とは違い格段に強く、さらにはアニキやいつも以上にキレた竜さんと冷静な中でも怒りを隠さないレオさん。


 そして何より狭霧との誕生日会の後に上手く行けば仲間を紹介して、その勢いのまま告白して今度こそ恋人同士になろうとしていた俺の怒りは敵戦力の二〇人なんて簡単に圧倒してしまった。八つ当たりでは無い、正当な怒りだ。


「はぁ……手間かけさせやがって……しかしこの程度の人数で俺ら『シャイニング』を止められると思ったのかよ?」


「舐められたもんだな……テメーが須藤か!?」


 アニキと竜さんの声が反響し、廃工場の最奥に一人立っていた男に向かって言い放った。廃工場はやはり少し薄暗く男の背後にあるPCの光と微かな電灯しか無いため顔は見えていない……。


 なんかこの登場の仕方ってゲームで言うならダンジョンボス的な立ち位置だな……とか勝手に思っていると、そのグレーのスーツを着た男が電灯の下に出て来た。


「ん? こやつ……須藤ではない……ユーキ殿!! こやつ柳野であるぞ!!」


「へぇ……俺の顔まで知ってんのかよ。大したガキ共だ……やっぱこれで正解だったようだ。須藤さん……」


「どう言う意味ですか? 取り合えず殴りますけど言い訳くらい聞いてあげましょうか? それとも須藤の居場所を吐きますか?」


 レオさんとサブローさんの言った言葉も二重に反響したように廃工場に響いた。よく響くけど無人なら当然か……そう思いながら俺も口を開いた。


「正解かどうかは俺たちが決めるけどな!! そうですよね!? アニキ!!」


「ああ……って何かさっきから後ろがずいぶんうるせえな……今さら録画でもしてんのか? 意味もねえ事してねえでさっさと話せよ!! 須藤の居場所を!!」


 そう、声が反響してたのではなく俺たちの声が奴の背後のPCから響いているのだ。おそらくカメラでも仕込んでその映像が流れているのだろうと思っていたら柳野が口を開いた。


「ああ、だが俺とてガキ共に舐められたままじゃ終われないからな……面白い話を聞かせてやろう……そこの中学生。いや春日井信矢くん? 幼馴染の彼女にもらった

バングルは気に入ったようだね?」


「は? 何を言って……」


「他のチームのメンバー……例えば『王華』や『AZUMA』、君も気にならなかったか? どうして自分達の情報が漏れていたのか、その訳をさぁ?」


「シン!! 耳を貸すな!! ハッタリだっ!!」


 嫌な予感がするさっきまで付けていたバングルがやけに重く感じる……そんなまさかスパイ映画じゃないんだから有り得ない。


「ああ、違うよ。君の考えはこうだろ? プレゼントに何か仕掛けられているんじゃないか……と。だが君は彼女から前に別なものも貰ったんじゃないか? そう、例えば健康祈願のお守りとかさぁ!?」


「っ!?」


「信矢落ち着け!! 耳を貸すな!!」


 竜さんが言うが、混乱した俺は恐る恐るずっと大事に胸ポケットに入れていたお守りを取り出す。その瞬間に奴のPCがノイズ音を出していた。ゴソッ、ブツッと大きい音だ。ビクッとして俺がポケットから手を離すとその音は消えた。そしてまた取り出すと音が鳴る。俺は急いでお守りの中身を開け、その黒い板のような何かを取り出した。


「う……そだろ……」


「信矢氏!! それを見せて頂きたい……っ……これは? こんな小型のもの存在するのであるか?」


 無双していたサブローさんが今日初の驚きの声を上げた。そして全てを察した俺とレオさん、だけどアニキはまだよく分かっていないようでサブローさんを急かす。


「おい!! サブ!! 何なんだよ!? それは!?」


「凄いだろ? 海外製だ、本国で作られた盗聴器の最新の試作機の失敗作だ。動力が三ヶ月しかもたない上に耐久性に難があるから大事に大事にしないと壊れてしまうんだよ……その点において君は完璧だった」


 満足気な顔をして男は、柳野は喉をククっと鳴らすと俺たちを見て話を続けようとする。それを見て俺は擦れた声しか出せなかった。


「な、何を言って……」


「他の人間なら乱暴にしたり、あるいは気付いて壊すかも知れないが、君は彼女からの贈り物なら決して疑わないし最も安全なところで保管する。いつも喧嘩の時にはどこかに置いていたようだが、家や学校では肌身離さず……おかげで君たちの会話は

ぜ~んぶ聞かせてもらったよ」


 全部……全部だと……じゃあ狭霧と会っていた時の会話も含めて全部聞かれてた?だが、そうだとしてもそれだけで俺たちをここまで追い詰めた?


「春日井くん。君は不思議に思わなかったかい? 彼女がある日突然、嫌っていた君の仲間の事を積極的に聞き出したのを?」


「え……それは――「チームの事も、『王華』や『AZUMA』それに地域振興課の人間についても良く話してくれたねえ……おかげでこっちは調査が簡単に済んだよ」


「てめえ!! いい加減にしろっ!! もう喋るな!!」


 我慢できずに竜さんが柳野に殴り掛かろうするが、それを避けながら奴が言う。竜さんの一撃を避けるくらいには強いらしい。


「良いのかな? 俺を殴ってそれこそ気絶させたら須藤さんの居場所は分からなくなるぞ? 川上くん? いや竜さんかな?」


「てっめぇ……」


「耐えろ!! 竜くん!! ならお前を見逃す代わりに須藤の居場所を吐くのか?」


 アニキを始め全員が冷静で無いこの状況でレオさんだけは冷静だった。奥に怒りの闘志を燃やしているのは分かるがそれを表に出さずにいる忍耐力はレオさんの今までの人生経験の差なのかも知れない。


「ああ、正確には須藤さんに付いてる発信機のモニターPCの場所とパスワードを教えてあげよう。さあ、どうする?」


 ニヤリと笑う柳野に俺たち五人は完全に気圧されていた。何より俺の心はもはや壊れる寸前だった。今日の作戦やこの後のこと、そして明日の遅れた誕生会それら全てを消し飛ばす程に俺の心に余裕なんて無かった。

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