夜の鶏
桜 仁
プロローグ
とある深い森のある山に一人の男が迷い込んだ。その山は鬱蒼としており年中暗闇に包まれておりで陽が射すことはない。そんな山に入ってきた男は何が狙いなのだろう。登山家、には見えない。それにしては服装がおかしすぎる。その男が身に纏っている服は、半袖のTシャツに半ズボンにスニーカー、とても今から登山をする人とは到底思えない。それでは、知人から虐められてこの森に入れ、と脅されたのではないか。それもありえない。だいたいこういう時、顔が青くなっていたり、涙と鼻水で顔がぐちゃぐちゃにでもなっているはずだろう。間違っても笑顔にはならないはずだ。それなのにこの男の顔に張り付いているのはこの上ない満面の笑みだった。一体この男の狙いは何なんだろうか。
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