第2話 修学旅行にて

小学校6年生の時の修学旅行。隣の県で観光したりする1泊2日。僕らは最初で最後の夜を迎えた。旅館はかなり年季が入っており予算を考えるとまぁ仕方ないのかと思いつつ美味しいご飯を食べ、部屋で遊ぼうとしてたら隣の部屋のヤツらが突然こっちの部屋に逃げるように入ってきて、どうしたのか尋ねると外に人が立っているのだと言う。そんなはずはない。ベランダのすぐ下は崖だから窓は開かないようになっていたし何より白目を向いて立っていたんだと。窓の外に立ってたSくんはその後先生立ちに問い詰められても全く記憶に無いんだって。ちなみにそのホテルは僕らが行った一月後に閉館したよ。

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