芽は細かな妄想
ごめん。余りに真面目すぎた。
女ギツネ氏はどうも言葉が硬すぎる。
しかし、変えたら忘れてしまう。
このまま行こう。
さて、参る。
それでは軸を……そうだな、シーンでやってみよう。
君の想起方法、主眼はここにあったはずだ。
先ずは書きたいシーンをぐぐっと細かく考えるんだ。
展開、台詞、動き、擬音……。
全てを細かく。
それ自体は簡単なはずだ。
幾らでも鼻血モノ出してもらって構わない。
妄想し終わったら、ここからが本題。
その前後をどうするか、だ。
これを考える、それが構成の作り方。
起承転結を手堅くはめるのも良いかもしれないが、難しい場合はこちらで。
ただ、起承転結をはめれば自然と体裁は良くなるので自己責任で。
では前後はどう考えれば良いか。
まずはその妄想をするに至った設定を考え出す、もしくは書き出す。
そこでどうしてそうならなくてはいけなかったかについて考えることになる。
例えば暗殺者二人がタイマン。
どうしてこの状況になった。――二人はライバルだ。敵対組織のエリート二人だ。任務の終盤、ぶつかった。対戦せねばおめおめ帰れぬ。……そして現在だ。
ではどうしてその組織はあるのか、何の為にあるのか、どうして入ることになったのか、二人にそうさせたボスは、どんな人が集まってくるのか……。
想像は膨らんでいく。
これで粗方バックボーンは(外枠ながら)出来上がる。
想像とは鎖のようなものでもあるかもしれん。
さて。
設定が書き上がった。
注意点はこの時点で最終的には主人公にどんな目にあって欲しいかはちゃんと決めておく。
すると始まりはどうすべきか見えてくる。――終わり方も見えてくる。
不幸からの脱出ならどん底からスタート。
魔王の討伐ならそうせざるを得ない理由を組み立てる。
クッパはピーチをさらい、メデューサはパルテナを幽閉し、桐壷更衣は光源氏を産んだ。
それらの真似事から始めても良い。
創作は真似事から始まる。
で、一番のトリと最初、最後は大方決まった。
次は内容。
これは厄介。
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