センセイとネコ
みぃすけ
第1話 紫音
裏切られたり傷つけられたりするなら愛なんていらない。誰も愛さない。
そう思っていたはずなのに....
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高層マンションの38階
偽物の微笑みと偽物の愛情を、ほんの少し与えて、その代わりに私は、このマンションに住んでいる。
簡単にいえば愛人だ。
週に3、4回、佐藤は、このマンションにやってくる。一回り以上、年が離れている佐藤とは私が働くクラブで知り合い、こういう関係になって5年になる。
窓からキラキラした夜景を見ながら、心の奥に閉じ込めた感情が溢れそうになり目を閉じた時....
佐藤「紫音、お茶を入れたよ」
紫音「(マネキンのように微笑みながら)
ん、ありがとう」
佐藤は私の嫌がることはしないし今の生活に不満はない。
幸せではないが穏やかなグレーな日がこのまま続けばいいと思っていた。
そう...あの人に会うまでは...
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