幼なじみがウザすぎる

@Kirigaoka

クラス替え

「アンタなんか大っ嫌いよ!!!!」

そう言って俺の顔には傷がついた。



「拓巳ー!起きなさーい!」

聞き慣れた声が家中に響く。

もちろん俺はその声では体を起こさない。

ガチャ

俺の部屋の扉が開いた

「拓巳!早くしないと遅刻するわよ!」

うるっせーな

口には出さず俺は体を起こす。

用意をし、いつものように朝飯は食べないで学校へ向かう。

玄関の扉を開けるといつものように太陽が俺の顔に日を照らしいじめてくる。

俺の名前は川村拓巳。

高校一年が終わり、今日から高校二年になる。

俺には特に特技もなく、趣味は漫画を読んだりアニメを見たり、成績も中の中。ごく平凡な高校生だ。

ありがたいことに俺みたいなやつでも友達はいるんだ。

「おっす!拓巳!」

こいつが友達の熊沢裕輝

「うーす。」

こんな感じで俺はいつも学校に行って部活もやってないから家に帰り飯食って寝る。

こんな生活を中学からずっとやってるんだ。

「今日クラス替えだなー」

「そうだったな。一緒になれるといいな」

忘れていたが今日から新学期でクラス替えなのか。

軽く俺の友達。熊沢裕輝のことについて説明しよう。

こいつは野球部でバリバリの坊主だ。

顔もすごくかっこいい!というわけではないが人並みには整っている。

成績も悪くもなく、俺よりも友達が多いと思う。

「そーいや裕輝今日部活ねえんだな」

「あー今日新学期だから休みなんだよな」

「なーるほど」

こんな平凡な会話をしながら学校の玄関に向かった。

俺の学校は玄関にクラス替えの結果の紙がどかん!と張り出されている珍しい学校だ。

「んーと、俺と拓巳同じクラスだな」

「おー!よかったよかった」

なぜよかったというと俺は特に仲がいい友達がこいつしかいないからだ。

例えば二人組の授業や修学旅行などの何人かでグループになることはこいつがいれば大抵は大丈夫ってことだ

「げ、拓巳」

「ん?なんだよ?」

「友恵いるぞ」

俺はその名前を聞いて落胆した。

友恵と言うのは朝倉友恵のことだ。

俺の幼なじみで昔はすごく仲が良くてずっと一緒にいたと言っても過言ではない。

なぜ昔をつけたかと言うとそれは決まっている。

今はもう仲が良くないからだ。

良くないと言えるならまだしも俺らはもう関わっていないと言うのが友恵と俺との関係を表すのが適切であろう。

なぜそんなことになったか。

それは直々にわかってくると思う。

「おーい!どうした拓巳?顔色悪いぞ」

「あ、ああ。大丈夫だ。行こうぜ」

「ならいいんだが。行くか」

そして俺と裕輝は二年三組へと向かった。

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