猫之丞のちょっとだけ怖い話
猫之丞
第1夜 白い服の女
どうも。皆様こんにちは猫之丞です。
今日は私が友人から聞いた少しだけ怖い話をしたいと思っています。
皆様お暇ならお付き合い下さいませ
では……。
この話は私の友人から聞いた話。
私の友人……Kとしておきましょう。
友人と飲み会をしていて、友人の奥さんに聞いた話をしたいと思います。
あれは雪の降る寒い日の事でした。
私は仕事が終わり、急いで家に帰っている途中でした。
何時もなら夕方位には仕事が終わるのですが、その日はなかなか仕事が終わらず、結構遅い時間まで残業をする事になってしまいました。
職場を出ると、辺りはもう真っ暗。
でも人通りは多く、少し安心でした。
大通りに出て、少し歩いて行くと、バス停が見えてきました。そのバス停にはベンチがあり、2~3人の人が座ってバスを待っていました。
私は何気なくバス停のベンチを見ていると、何か分からない違和感を感じました。
その違和感は直ぐに分かりました。バス停のベンチに座っている人の中に、白い服の女性が居ました。
黒くて長い髪の女性で、俯いているせいか、その女性の顔は見えません。
少しすると、バスがやって来ました。
皆バスに乗り込んで行きますが、その女性だけはベンチに座ったままです。
バスの運転手は、その女性がバスに乗らないのを気にもしないで直ぐにバスを発車して行ってしまいました。
バス停前を歩いている人達もその女性がそこに居るのを認識していないかの様でした。
私は直感的に気が付きました。
" あ、気付いたら駄目な感じだ。 認識してはいけないやつだ " と。
私は直ぐにバス停から離れようとしました。
その直後、ベンチに座っていた女性が顔を上げたんです。そして、運悪く私と目が合ってしまいました。
女性の目には光が無く、強いて言えば漆黒の闇だけが支配しているかの様でした。
私は直ぐに目を反らし、その場を立ち去ろうとしました。
すると、ベンチに座っていた女性がすっと立ち上がり、こちらに向いて歩き出したではありませんか!
私は " これはヤバい! 気付かなかった振りをして、急いで距離を取ろう! " と思い、早足で家路を急ぎました。
歩きながら後をチラと振り替えると…… やっぱり付いてきている!
私とすれ違った人をすり抜けて、ずっと私に付いてきている!
私は早足から小走りに切り替えました。
雪が降っているせいで
ザクザクと言った音が歩く度に響きました。
すると
サクサクッ
私の後で足音が聞こえました。
!!
確かさっき確認した時は私の後には誰も居なかったはず!!
怖くなった私は走って家に向かいました。
家に着いて、玄関の鍵を急いで開けて直ぐに家に飛び込み、急いで鍵を掛けました。
それから部屋に入って布団を頭から被って震えていました。
どの位時間がたったのかは覚えていませんが、ふと気になった私はインターフォンをチェックしにリビングへ向かいました。 家のインターフォンは画像で外の様子がわかる物を導入しています。
インターフォンのスイッチを入れて画像を見ると……
画像にはあの白い服の女性がはっきりと映っていました。
すると突然画面に近付いてきて、女性は一言
" 視えてるくせに "
私はその場で気を失ってしまいました。
次に気付いた時はもう朝になっていました。
そして、インターフォンの画像には女性は映っていませんでした。
皆さんも、気付いても絶対に眼を合わせてはいけません……。
「これで話は終わりだよ。どうだった?」
俺達は言葉が出なかった。
「Nちゃん、これって本当の話?」
「ん~?どうかな♪」
N子は笑っていた。
飲み会が終わり帰ろうとした時、N子はポソリと
「Kさん、帰りは決して振り返っちゃ駄目だからね」
笑顔でそう言ってHと帰っていった。
振り替えるとどうなるんだ?
とKは思ったとの事だった。
いかがでしたか? 少しだけ怖い話。
またいずれお会いしましょう。
それではまた……
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