第44話 坑道

俺たちはきれいな川の水で顔を洗い、足首まで水に浸す


ナオキ「ふ~楽しかったな~」


「ああ!予想以上の爽快感だったよ!」


軽く水分補給もして水辺で涼んでいるとあたりを探検していたナオキがトンネルを見つけたといって戻ってきた


「トンネル?道路なんて地図には無かったぞ?」


ナオキ「とにかく来いよ、結構深いぞ!」


俺たちは荷物をまとめ出発することにした


ナオキ「ここだよ、整備されてるとは言い難いけどトンネルだろ?」


「これは坑道だな、随分と雑に作られているが…鉱物資源の採掘に使う道だ、もしかしたらこの山を貫通してるかもしれんな」


ナオキ「へーそんな道があるのか、なら使わせてもらおうぜ」


「使っていいのか疑問だが……まあ、迷ったっていえばいいか」


俺らは坑道を進むことにした……が


ナオキ「はあ、はあ……坑道も上り坂じゃないか!トンネルじゃないのか??」


(硬い岩盤があれば迂回しながら掘るらしいけど……こんなに傾斜あると坑道としてどうなんだ)


「ふう、ふう……お!?なんか広い道に出そうだぞ!」


ナオキ「ふうー…助かったぜ」


なんとか狭い道から這い出るとそこは広い坑道だった しっかりとした坑道に俺は安心した


ナオキ「ずいぶんと歩きやすくなったなーそれに涼しいな」


「かすかに風の流れがあるな、出口があるかもしれない」


俺とナオキは坑道を歩き続けた……が一向に出口が見えない


「一本道なのに出口が見えんぞ......」


ナオキ「なあ、今日はここに泊まらないか?風の流れもあるし火を焚いても大丈夫だろ?」


「......そうだな、せっかく休んだのに疲れてしまった」


俺たちは坑道で火を囲み非常食を食べ、バックを枕に寝ることにした


翌日.....暗いから一晩経ったのか分からないが俺たちは出発することにした


そしてついに....


「光だ!出口だぞ!!」


ナオキ「よおおおっし!!」


といって駆け出したナオキの足が入り口付近で急に止まる


「?」


ナオキ「人だ!?おばあさんが倒れてるぞ!」


暗いところにいたため光で目が慣れるのに時間がかかったが確かに人が倒れている


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