第37話 決意

(俺は何をしようか……帝都で働くつもりはないし、やはり旅をしたいな。傭兵なら各地で仕事を探すことができるし、やはりもうこれしかないのかな)


「なあ、観光地巡りを止めて国営特務人事局に行きたいんだ。悪いが近くまで送ってくれるかい?」


ボートをこぐ男「え?まあいいですが……傭兵になるんですかい?」


男はそういいながら帝都の中心部へボートを戻す


「ああ、やはり旅をするとなると俺もできることがあまりなくてな。訓練とか座学はどこでやるんだ?」


ボートをこぐ男「それは申し込んだところから近いところが割り当てられます。満員だったら別のところに行かされますよ。でも大丈夫でしょう今なら二か月ほどの猶予がありますよ」


「二か月?いつでも入れるわけではないのか?」


ボートをこぐ男「そりゃ集めた者全員を一度に教育して訓練したほうがいいですから。まあでも満員なんてそうそうないので大丈夫ですよ」


「そうか、それは良かった 」


そんなかんじで話していると帝都の中心地へ戻ってきた


そして近くの船着き場かにボートを固定すると


ボートをこぐ男「さあ着きましたよ!この船着き場から上がって右に行き、あの橋を渡って道なりに直進してください。そしたら地下への入り口にあるのでそこに入ってください。裁判所があるんですがそこまでは行かないでください、その手前にあります。」


「ご親切にどうもありがとう!傭兵になったらまた会えるといいですね!」


ボートをこぐ男「ええ、がんばってな!」


俺は教えられた道をあるいて国営特務人事局に向かった


帝都の中心地の人通りはやはり多かった 


(先ほど歩いていた通りより建物の規模が違う、さすが中心地はまた別格だな)


俺は橋を渡り歩き続けた……がすぐに裁判所についてしまったため引き返すこととなった


「あれー?人事局の建物あったかな?」


俺はもう一度探し始める


そして10分ほどうろうろしてようやく見つけることができた


国営人事局の建物は地下鉄の施設に併設されていた


(ただの地下鉄かと思ってたら併設されてたとは……てっきり別に人事局の地下へ入りの口があると思ってたよ)


地下鉄は昼でも暗く、ひんやりとしていた 俺はさっそく国営特務人事局と書かれた施設に入ることにした


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