腹ペコ美女は可愛いすぎる!

女性はとても空腹だったのか、三人前程の量のティガーの肉をモグモグとたいらげて言う。


「ごちそうさまでした!」


もう食べ終わったのか…、そう言えばまだ自己紹介してなかったな。


そう思い俺はティガーの肉を食べるのを止めて、口に残っているティガーの肉を飲み込んでから女性に言う。


「俺はスウェル、あんたは?」


「私はヘンリー。よろしくね、スウェル!」


ヘンリー? どこかで聞いたことがあるような…。


俺はそう思いつつも話を続ける。


「どうしてヘンリーはこの森にいるんだ? それもこんな真夜中に」


「それはね、冒険者ギルドから依頼を受けて、この森にいる騎士団と一緒にアンデッドを倒しに来たの。けどね、探しても探しても、騎士団の人達が見つからないんだ~」


そういうことか、確か隊長が助っ人が来るとかいってたな…どうりで聞き覚えがあるはずだ。


「で、今からその騎士団を探すのか?」


「うん。けど、一人で探すの怖いからさ、その…スウェルも一緒に来てくれない?」


ヘンリーは人差し指を合わせ、恥じらいながら俺にお願いしてきた。


うっ! 本当は騎士団とはもう関わりたくないが……、ヘンリー可愛すぎだろ! 


こんなの断れないじゃないか!


「わ、分かった。俺も一緒に探してやるよ」


「本当! ありがとう♪スウェル!」


俺が一緒に探すと言うとヘンリーは、大喜びして俺に抱き付いてきた。


クソ、めちゃくちゃ可愛すぎるだろ!


俺はそう思いながら、焚き火などを片付けて騎士団を探しにいく準備を始める。

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