番外編 読書感想文の書き方

 夏休みということで「番外編」と称して読書感想文の書き方について書いていこうと思う。

 あえて言わしてもらうが、ネタ切れではない。決して。 




 夏休みの宿題の中でもめんどくさいと言われる読書感想文。


 皆さんは読書感想文は得意だろうか。



 僕はめちゃくちゃ得意だ。


 普段からいっぱい書いて、いっぱい読んでいるので、正直困ったことはない。



 読書感想文の最も簡単な攻略法はいっぱい読んでいっぱい書くことだが、それがめんどくさいから、読書感想文はめんどくさいと言われるんだと思う。



 最初に言っておくと、僕は読書感想文なんて無駄だと思っている。普段本を読まないやつにむりくり本を読ませて、しかも感想を書け。なんて言ったって、それを通して本を好きになるやつが生まれるわけない。


 それで本が好きになるようなやつは、そんなことさせなくたって、いつの間にか本が好きになっているはずだ。



 しかし、宿題で出された以上、皆さんは嫌々でも読書感想文を書かなければいけない。



 ということで、そんな皆さんのために今回は読書感想文の攻略法を伝授しよう。




 さて、読書感想文を書い始めるにおいて、一番最初にくる課題は本を選ぶことだ。



 ラノベなら読んでるけど、これはどうなんだろう。と思う方も多いと思う。


 僕個人の見解を言うなら、書くのはラノベでもいい。



 しかし、学校によってはご丁寧に「所謂ライトノベルについては、認めない」と指示のあるところもあるらしい。



 だが、とりあえずはそういった制約がないものとして話していく。




 僕が読書感想文のために読む本で、とりあえずこれだけはやめろと思っているのは、続きモノの本だ。


 これはジャンル関係なしだ。ライトノベルだろうが、純文学だろうが、ストーリーが一冊で終わらない本はやめたほうがいい。



 これは単純な話で、二冊以上になってくると、既定文字数をオーバーしたり、ストーリーが長い故に、内容に言及し辛くなる危険性があるからだ。


 さらにかいつまんで言えば「キャパオーバーになっちゃうよ」ということ。



「一冊ならいいんでしょ」と続きモノの一巻だけを読むのもダメだ。これも単純な話、オチまで読んだ上での感想文でなきゃ、いまいち要領を得ない。という話である。



 なので、僕は本を選ぶ際必ず一冊で完結しているモノにしたほうがいいと思う。




 さて、本を選んだら次は読む。


 本を読む際注目したいのは、主人公や周りの人間の成長だ。


 先生たちは我々に何をさせたいのかというと、本を読むことで何かを感じ、成長して欲しいのである。


 夏休みに一冊本を読んで、感想を書いた程度で成長できるのなら、夏休み中に二十冊くらい読んで、しかも自分でも小説を書いちゃう僕は、神にでもなれるんじゃないかと思うが、まあそれは置いておこう。



 簡単に読書感想文を書きたければ、主人公とともに自分も成長したことにすればいい。


 例えば、無気力系の主人公が謎の女の子との一夏の関わり合いを通して、人助けの心を学んだのなら、自分も同じものを学んだことにしてしまえばいいのだ。



 書き出しはこう。


 僕はこの本を読む前、電車でお年寄りに席を譲ることも、迷子を見かけても、家の手伝いを頼まれても、めんどくさいと感じて逃げてしまうような人間でした。でもこの本を読んで、僕は主人公共に人を助けることの大切さを学びました。



 別に本当に学んでいなくてもいい。学んだという体で、その本を読む前の自分がどれだけ愚かだったか、そして、本を読んだことでどれだけ崇高な学びを得ることができたかを書く。


 繰り返すが、別に何も学んでいなくてもいい。

 作中で主人公が学んだことを、共に学んだことにしよう。



 さて、書き出しはこの方法を取ればかなり簡単にかけると思うが、大事なのは本文だ。


 本文を書く時、やってはいけないのがつらつらとあらすじを書いていくこと。読書文なのだから、要約やあらすじは必要ない。



 しかし、それでは文字数が足りない人も多いと思う。そういう人向けの秘策があるので紹介しよう。


 ずばり、あらすじを書くことだ。



 おいおい馬鹿野郎、夏の暑さで頭茹で上がってんじゃねえのか。と言われるかもしれないが、僕は至って正気だ。



 あらすじを書く際に、馬鹿みたいにそのまま書いていくとダメだが、そのあらすじに逐一感想を書いていくと、何故だか許される。正直やっていることは何も変わらないと思うのだが、許される。


 ということで、それに甘えていこう。



 もちろん、感想というのは「面白かった」「ハラハラした」「怖かった」などという単純なものではなく、どう言ったシーンを何故そう思ったのか書いていく筆王があるか。それの繰り返しで読書感想文は大方完成するので、簡単な仕事だ。


 多少見栄えが悪くなっても、内容としてまあまあのものがかけているはずなので、再提出等もないと思う。



 最後には締めが必要だ。


 終わり良ければ全てよし、終わり悪ければ全てゴミ。



 締めは、この本を読んで学んだことを今後どうして行きたいのか書いていけばいい。


 もちろん実行する必要はないし、真っ赤な嘘でも構わない。



 とにかく良さげなことを書いていこう。



 主人公が素直に何を考えているか打ち明けることで、仲間との絆を深めたように、僕も友人や部活の仲間たちに、本心から接していこうと思う。夏休みという節目に、素晴らしい本に出会えて本当によかった。読書感想文という宿題に感謝したい。



 とりあえずこんなことを書いておけば大丈夫だ。



 さて、ここに書いた通りにやっていけば、とりあえずはそれなりのものが書けると思う。暇つぶしで適当に書いたので、読みにくかったら申しわけない。番外編なので許してほしい。



 最後に宣伝を。


 少し前にここで「書いてみよう」と言っていた異世界モノを少しずつだが、カクヨムに公開し始めた。


 大幅に設定を変えて(主人公も変わった)短編連作形式にしようと思っている。

 今は本編開始前に必要な設定等を皆さんに理解してもらうために、前日譚になる「第0話」を書いている途中だ。できるだけ毎日更新していくつもりなので、よろしくお願いする。


 タイトルは月光猫々録(げっこうにゃんにゃんろく)。ふざけた名前だが、面白いものにするつもりなので、是非読んでほしい。


 宣伝失礼。



 次回は予告通り、国と地形と歴史について話そうと思う。


 しかしながら、上記の連載作品がある上に、カクヨム甲子園向けの短編を書いているので、かなり遅れる可能性がある。


 そこまで期待せずに気長に待って欲しい。



 それでは次回更新までご機嫌よう。

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