カレー屋の夢

4連結カレーと言う名物がある、私はそれを食べに来ている。

向かいに座るワニはすでに食べ始めていて、少しずつ溶け始めている。

左下から食べ始めてはいけない、彼のように溶けてしまう。

緊張感のあるディナーになる予感に胸を高鳴らせながら、溶けたワニを見下ろしている。

ピンク色の卵が空中で回転している、テレビがけたたましく鳴いている、ゆがて巨大な顔だけの店主が口からラーメンを出した。これは前菜だ、全てが野菜でできている。

やがてテレビは羽ばたき壁にめり込みながら緑色に変色を始める、しつけがなっていない、すこし不快な気分になりながら私はラーメンに芸を仕込んだ。

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