怖い地下鉄の夢
地下鉄の駅にいる。人々は疲れ、疲弊している。
ここを走る電車はただの電車ではない、人の恨みや怨念を乗せて走る電車だ。
私が乗る電車は帰りの電車なので、もうしばらくここで待たねばならない。
やがて次の列車の到来をホームが告げる、ホームの人間が騒めく、何かやばいものが来そうだ、と全員が肌で感じ取る。
おそらくこれは見てはいけない類のものである、誰からとなく目を閉じ、下を向いた。両手で顔を隠す者もいる。
電車が入線する、生暖かい空気がただよう、機械的なアナウンスが響く。
無限に思える数十秒ののち、電車は去っていった。
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