死にゆくカルチャー

 新しい文化なり、技術なりが世に出ようとする時に、マスコミなんていうものは、ちょっと気を付けた方がいい。新しいものには歴史がない。歴史がないから、金がない。それでは発展がないので、なるべく人目に触れる必要があるのだが、その際に上辺だけ掬って紹介され、いや、それどころか、視聴率のために馬鹿にするような取材をする恐れがある。例はいくらでも思いつく。なにしろ圧倒的な力を持っている。彼らが印象付けようとしたら、それはもう簡単なことだ。


 そうやって食いつぶされたものが、どれだけあるだろうか。

 広めるために世に出て、見向きもされなくなったものが。あるいは、不当なレッテルを張られたものが。そしてそれは終わることがない。


 今の時代、完全に匿名でも、出来ることは多い。

 ネットの拡散力を借りつつ、身を守ることも可能だ。

 マスコミに頼らずに拡散できる時代である。一瞬の「バズり」に拘らずに、新しい文化を守るために、露出の仕方というのを考えた方が良いのではないだろうか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る