第24話 エピローグ

東京に母を連れてきて8カ月ぐらいかな狭い一人暮らしの部屋で、おふくろをみた。ようやく、特養に入れる事になった。今度の休みは、おふくろを預けに行く。東京のはずれではあるけど、車ですぐだし静岡よりも近い。

しばらく、兄とゆっくり過ごすこととなる。兄弟2人、ゆくり余生を過ごしたい。

半年と少しの親孝行だったと思える。

これで、僕の役目は、1つ終える事になった。


ある晩夢を見た。あの世から、この世に降りてくる夢だった。そうか、そうだったんだ夢からさめ、おふくろの事なんてどうでもよくなった。

生まれてきて、今がある。今を生きる。それだけなんだ!おふくろの事こだわっていたことがすぐに消えてしまった。起きた時そこにおしゃか様がいた。教えてくれたんだとすぐに分かった。

おしゃかさまにありがとうございますとお礼をつぶやいた。

とてもさわやかだった。

世の中いろいろな境遇はあると思う。けど、生まれて来たのは自分で、そして自分で生きて行かないといけない。そしてどんな風に生きる。


 どんな事があっても強く生きて行こう。

 どんな事があっても優しく生きて行こう。

 どんな事があっても一生懸命生きて行こう。

 どんな事があっても幸せに生きよう。

 どんな事があっても明るく、楽しく、笑って行こう。


そしたら、良いことも少しはあるさ! 泣いても笑っても生きて行こう。


おふくろ、ありがとう。

親父、  ありがとう。

兄貴   いつもよろしく。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る