第31話 能力攻略
俺は教師専用訓練場を使わせてもらい、自分の能力の練習を始めた。
まずは、火属性の魔法の種類でも増やすか。
イメージをするにはそのイメージのもとになる材料みたいないるからな…
火か…うーん、まずはガスバーナーとかがいいか?
手にガスバーナーの火をだす。イメージだ。
するとイメージしていた通り青い火が手に出てきた。
よし、この火を槍のようにすれば。
こうすればいいかなファイヤースピアー!
岩にあたったがやっぱりびくともしなかった。
良い技ができたな。えーっと、次は水属性。
水はどういう技がいいんだ?そこまでできることが少ないんだよなー。
それなら前みたいに属性を合わせたりしたらいいか?
水と、雷属性とかがいいかな。水魔法を長く打っている最中に雷魔法を水に入れたら、
相手は最初、水がかかっているようにしか感じない、けれど途中からマヒ状態になるくらいになる。
油断をさせることはできそうだな。
それじゃあ、ライジングウォーターでいいか。
風属性は、土属性の魔法と組み合わせたら…
台風ぐらいの威力を作り出す。そして、土をその中に入れこんどけば、嫌がらせにはなりそうだな!
あははは、嫌がらせしか使えなさそうだが……
次が?氷属性か?
氷は別にヒョウドだけで十分なんだけど、
相手の行動を鈍くさせることぐらいはできたほうがいいよな。
そのためには床を凍らせる。
これくらいならイメージなんて余裕!ヒュウド!
床がだんだんと凍ってきた。
やった!成功だ!
あとは光属性と闇属性か……
この2つはちょっと難しいんだよなー。
それぞれの属性は水と雷属性みたいに混ぜて出せるが、
光属性と闇属性は単体でしか出せない。技の数は少ないけど、特殊だから……
どうしようか……まあ、使えないよりかは少しはマシだし。
まずは光属性、これは簡単に言ったら天使が使う技みたいな感じか?
それじゃあ…太陽の光を使って1点に集める。
その集めた光を岩に向けて打つ!サン!
すると岩に少し跡がついた。
お!!こういう特殊な技のほうが強いのか!?
これはいいな!次は闇属性の魔法。
闇属性は逆に悪魔が使うような技…
どんなものがあるんだろう?熱くして溶かすみたいじゃなくて、
闇に溶かす技みたいなものかな?ダークメルト!!
俺が技を打った瞬間意識が飛んで倒れてしまった。
その意識の中でミユが言った。
<この魔法はあまり使わないようにすることをおすすめします>
そして俺は目を覚まして、立ち上がった。
ミユがおすすめしないのか…
それじゃあやめておいたほうがよさそうだな。
もし本当に必要になったときがきたら使うことにしよう。
闇属性以外は全部の属性を使えるようにはなった、次は…
そう思ったとき、体全体に力が抜けた。
あ、あれ?力が……
まさか、俺にも魔力みたいなものがあるのか!?
そうか…魔力の使い過ぎはいけないってわけなのかー。
一旦ここで休もう。
俺は訓練場で寝てしまった。
そして1時間が経った。
お、俺は寝てたのか?
まあ、これで、魔力がなくなったら倒れてしまうくらい力が抜けることが分かった。
もしもダンジョンに入っているときに魔力切れが起きたら一瞬で俺がやられてしまう。
そんなことはないようにしておかないといけないな。
もうちょっと練習をするか……
俺は立ち上がって練習を再開することにした。
これからするものは、気体だな。
前の実力テストのときに追加された魔法、
化学が分かってないと全然できないんだよなー。
前にやった酸素と水素で爆発を起こす。風属性の魔法も使えばより強くなるか?
酸素を相手に気づかないくらい静かにまとわせて、水素を風属性の魔法で一方に集中させる。
そしてそれを打って火属性の魔法を風と混ぜて打つ!インパクトストリーム!
すると大爆発が起きた。
岩には少し跡がついただけ。
たったこれだけしか跡がつかないのか!?
まだまだ修行が必要だな。そろそろ教室に戻っておくか。
俺は教室に戻っていった。
教室に帰るとマイが近づいてきて言った。
「おかえりなさい!どこに行っていたんですか?」
あー、可愛いなー。
じゃなくてえーっとどこに行っていたんだっけ?
訓練場だった……
「教師用の訓練場を使って力を強くしていたんだよ」
「そうだったの?お疲れ様!」
そう言われたとき俺は心を打たれてしまった。
やばい!あの笑顔が!あーー!思い出しただけで何か照れてしまう。
でもこいつらと会えるのは高校を卒業するまで。
テンセイシャから守れるくらい俺は強くならないと……
俺が自分の席に座ると、教師が教室に帰ってきた。
「はい!席に座って!これで授業は終了!もう帰る準備をしたら帰ってもいいからな!」
もう帰ってもいいのか?
帰ったらすぐに寝よう……
マイが俺のところに近づいて、
「帰ったら家に行ってもいいですか?」
と言われた。
え!!こんなにかわいい子が家に来られたら困る!
でも嬉しいな!!早く家に帰って家の中を掃除でもしようかな?
するとチャイムが鳴り、みんなが帰り始めたと同時に、俺も続いて帰ることにした。
家に帰ると俺はすぐに掃除をしてマイを家に入れた。
「アキ君、ちょっと話が…」
なんだ?マイが話なんて珍しい!
どんな話かなー!ちょっと楽しみ!!
そして俺は椅子に座った。
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