第30話 授業
俺は、学力テストに実力テストを満点取ってしまい学校中で有名人になってしまった。
このままだとテンセイシャにっばれてしまってもおかしくはない。
そんなことがあったらこの学校がやばい。けれど、その大事なことを俺はもう忘れていた。
教室でナナやライたちと話していると、知らない女教師が入ってきた。
「はいはい!みんな席に座って!私は主に授業をすべて担当するリグだ!よろしく!」
リグ……がつがつ系の女教師か……そういう教師あんまり好きじゃないんだよなー。まあ、あの校長よりかは断然ましだ、大喜びしたいぐらいだけど。
授業があるんだった……学校は青春以外いらないだろ!って前まで思ってたよなー。懐かしいなあ……これからはしっかり授業を受けよう!
俺たちは席に座って教師の話を聞いた。
「まず教科書とノートを1冊配る、その2冊に名前を書いてくれ!そのあと10分後に魔法の授業を
するからな!準備をしておけ!」
もう授業が始まるのか……準備って言ってももうできているし。ちょっと寝ておくぐらいはいいかな?
俺が寝ていると、マイが話しかけてきた。
「ね、寝ていますかー?」
こ、声が可愛い!これじゃあ俺が変態だよ……でもなんで俺に話しかけてきてるんだろう。もうちょっと寝てみとくか。
「え、えーっと、おーい!アキ君!」
俺を起こそうとしているのか?それはいいね!もうちょっと反応を見ていよっと!
「あ、アキ君?まさか、死んじゃった!?い、いや、そんなはずは……じゃあこんなこと言っちゃお、アキ君、す、す、好き」
「えーー!!マジか!!……あ」
飛び上がって起きるとマイは顔を赤くして違う方向を向いた。
俺やっちゃった。いやいや、でもマイだって好きとか言ったしな!別に俺だけ恥ずかしい思いになったわけじゃなければ良しとしよう。
「マイ?なんで俺を起こしてきたんだ?」
マイはこっちを向いて言ってきた。
「遊んでみただけ……です」
遊びで俺を使ったの!?マイならいいんだけど、他の陽キャ女子だったら爆裂魔法一発撃ってやろうとしたからな。でも、爆裂魔法を打ったらマイが危険な目に合う!やめておこう。せめてストーンヴィジルくらいかな?
するとチャイムが鳴り、授業が始まった。今日は2時間目までしかなく、2時間どっちも魔法について。
まずは魔法の知識。魔法の別名はマジック。テストのときは、なぜかそれを書いていた。
俺はなぜか天才になっているんだよな……たぶん、ミユのおかげだと思う。あははは、誰かの力を借りないとやっぱり無理だなー。
魔法の知識を1時間学んで次は魔法の実技があった。するとみんなは俺のほうに視線を向けていた。
実力テストのときのことがあったから無理ないか……俺も力の加減を考えないといけないな。次あんなに強いことを見せたら村中に広まりそうだからなー。
魔法の実技が始まった。
「はい!まずはライグーンという魔法を打ってみて!」
ライグーンか!俺はその魔法は使ったことがあるんだよなー。
みんながどれだけできているのかをずっと見ていた。
ライは、俺の威力の3分の1くらいを出すことができ、ナナは、ライと同じくらいの威力を出せていた。そしてマイは俺の半分の威力を出した。
すごい!正直ナナは強い威力を出せないだろうと思っていたのに、まさかライと同じ威力を出せるとは思ってもみなかった……強さは見た目で判断したらダメだな。そしてマイはやっぱりすごいなー!俺の半分の威力だからな!強くてかっこいいのに可愛くて優しいとか、もう女神だろ!
俺の番が回ってきた。
力の調節をしっかりとして魔法を打った。
そのおかげで、まだみんなよりかは確実に強いが、弱く魔法を打つことができた。これで俺は力の調節がしっかりすることができるようになった。
「はい、もうアキは危険だから見学をしておけ!もうお前は満点でいいぞ?」
力をつけるために来たはずなのに何もできずただの見学かよ……どうにか力を全力で使えるようなところでもあれば……まあ、どっかで校長に相談するか。
俺は授業の間、見学をしていた。そして授業が終わって教室に戻り、校長に相談をすることにした。
「校長、どうにか俺の力を全力で出せる場所を提供してくれないか?」
そう聞くと校長は悩み始めた。
しょうがないよな……俺の力が強すぎるのも改めて知ったことだし。学校にもそんなところは……
そう思っていた時に校長は案内すると言ってきて、校長についていった。そして……
「つーきまーしたーよ」
着いた場所は、また違うような訓練場だった。その訓練場には岩が2つあるだけ。
「なんで岩しかないんだ?校長」
「こーこはーきょうしーよーうにつーくらーれたくんれーんじょーうでーすので」
教師用の訓練場なのか。でも岩だったら何にも意味ないだろ。
普通の教師でもちょっとした魔法で壊してしまうだろうな……
すると校長が。
「まーじっく、まぐーまいーんぱくーと」
マグマインパクト!?
おいおい!ここら辺の層を吹き飛ばしてしまうぞ?
しかし、訓練場はびくともせず、岩も全くの無傷だった。
校長から話を聞くと、特別な結界が張られており、魔法は結界がある限り無効らしい。
あのショウのハンマーについてあった魔法能力無効が訓練場にあるということ……そして岩は、ものすごく強い魔法でないと壊れない。前までの教師で1人だけ壊したやつがいるらしい。
マグマインパクトでびくともしないような岩を壊した!?
そんなやついたらこんな世界滅びる……ん?い、いや、違うか、あんまり深くは考えずに力をつけることに集中するか。
「ありがとう校長、ちゃんと使わせてもらうぞ!」
「はーい、どーういたーしまーして」
俺は訓練場で力をつけるために練習を始めた。
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