第7話 第3ステージ

 新しい仲間のユリを連れて俺らは第3ステージに来ていた。


 そこにいた敵は1,2ステージと違っていて強くなっていた。


 だが……




「マジックコマンド、ポイズンブレス!!あとは頼むレナ!」




「余裕だって!スキル、火炎斬り!わ!毒になった!」




「任せてください!ヒール!」




 チームワークと1人1人の能力がチート並みに強かった。


 おかげで楽々と進めることができた。




 人とするとこんなに楽になるもんなのか……


 でも転生前は誰にも会わずにゲームでもソロでやってたからまだ慣れてないな………




「アキさん!私のあのヒール良かったですよね!」




「そうだったな!良かったぞ!ユリ!」




「アキ?私もすごかったよね!?」




「ああ!ありがとな!」




 なんでレナもユリも自慢をしているかのように言ってくるんだ?


 まあこんな会話ができるぐらい余裕になったってことか………な?




 そんなことを思っているときに、


 奥から炎魔法が近づいていることに気づいた。




「おい!レナ、ユリ!俺の後ろに!」




 二人ともよくわかっていなかったのか聞こえてなかったのか、


 俺の後ろに来なかった。




 これじゃあまずい!


 もう俺が巨大な盾をつくるか、




「マジックコマンド、ビックシールドウォーター!」




「アキさん……何してるんですか?」




「そうだよアキ!無駄遣いは良くないよ!」




「まだわかってないのか……まあ、見てろ」




 二人ともまだ見えないのか?目が悪いのか?


 そんなことはいい、前の魔法に集中するか!




 炎魔法が俺の水魔法の盾にあたってすぐに消えた。


 すると、レナとユリが、好きになっちゃった!!


 みたいな顔になったままずっと立ったままだった、




「おーい!そこのお2人さーん!!死んじゃいましたかー?」




「アキさん………ありがとうございます、」




「アキ、ありがとう………」




「おう!別に守ることは普通だからな!」




 そういうと、2人は涙目で俺に抱き着いてきた。




「アキさん!やっぱり男らしい!」




「アキはかっこいいよ!」




「慣れてないからやめてくれ!それより、さっきの炎魔法は何なのかを調べないと……」




 とりあえずモンスターだっていうことだと思うが・・・


 ただ、モンスターが見えず炎魔法だけ見えたっていうことがおかしいような気がする。


 それに、見えない位置からここまでくるような強い炎魔法をどうしてうってきたのか。


 もしかしたら、モンスターが俺らのことが見えていて、


 俺らが話しているときスキができたからうってきたのか?




「ユリ?何か守る魔法はないのか?」




「リフレクターならありますよ!アキさん!」




 リフレクター?ゲームだと、攻撃の反射?だったような、


 なら物凄く役に立つものだな!




「すごく助かる!ありがとうな!ユリ!」




「えへへ!なんか照れます………」




「アキ!!私も何かできることはあるの?」




 レナは正直することないな、とか言ったら終わるだろうな……


 うーん、何かないか?


 あ!言い方を変えれば!




「それじゃあ、後ろに敵がいないか時々見てくれ!」




「分かった!アキ!」




 よかった……レナに気づかれずに済んだな。


 それより、そのモンスターは今は魔法をうっていない。


 どうしてあんな魔法をうったのかがもっとわからなくなった。




 俺らは恐る恐る前に行った。


 だが、何もモンスターもいなく、ボスの扉まで来てしまった。




「何もいなかったですね、アキさん」




「そうだな、レナ、後ろはどうだった?何か見えたか?」




「いや、何も見えなかった」




 誰も何も見えず、このままボス部屋まで来た。


 それにあの魔法の強さがある、もしかしたら……ボスの魔法?


 そうだとしたら物凄い強いボスだぞ?




「レナ、ユリ?もしかしたら今回のボスは強いかもしれない、準備はいいか?」




「アキ?心配しすぎ、これでも剣士ですよ!?」




「大丈夫ですよ、アキさん!アキさんがいたらどんな敵でも勝てるような気がしますから!」




 レナもユリも準備はいいようだな、でもユリの言葉の意味が分かんないなー。




 俺たちはボスの扉を開けた。


 そして俺が見たものは、あのサシルバーだった。




「またお前か、今回はボスとしてきたのか?」




 サシルバーは怒っているようだった。


 仲間が一瞬でやられたことを聞いたからかもしれないが。




「お前の剣と魔法を見せてくれ!俺は魔法だけで勝ってやろう!」




 サシルバーはすぐに魔法をうち始めた。


 俺もすぐに魔法をうった。




「ゲームオタクの理解能力の速さを教えてやろう!」




 そう言って確認し始めた。




 えっと?相手がうつ魔法は最初のあの魔法と一緒であれば水の攻撃で終わらせよう。


 もしも違う場合、あの技を使うか。




 そして俺は準備した。




「マジックコマンド、シールドウォーター!」




 そのときうった魔法は、予想通り炎の魔法だった。


 俺は守ってすぐにスキルの準備を始めた。




「よし!あとは、スキル、ウォータースラッシュ!!」




 そうすると一撃でサシルバーは倒れた。




「アキさんさすがです!尊敬します!」




「アキ!やるねー!」




「おう!ありがとう!」




 そう言っているとサシルバーから宝箱が出た。


 俺は思った、また罠なのかも……と。




 そう言って俺は止めようとしたときユリはすぐに開けた。




「お前馬鹿か!それ罠かもしれないぞ!」




「アキさん!それは早く言ってくださいよ!」




 すると俺の思っていたように罠だった。


 地面からモグラのモンスターが出てきた。




「アキ!あれはモングスーンだよ!」




「簡単だ、すぐ終わらせる、マジックコマンド、ポイズンブレス」




「なんでポイズンブレスなの?アキ!」




 俺はモングスーンの体力を見ると10しかなかったからポイズンをした。


 体力がないと逆に何かの能力が強いかもしれないからだった。




「頭がいいですね!アキさん!」




「ユリ?お前のせいだからな!」




「すいませーん……」




「でもまだあと2ステージあるから頑張っていこう!」




「おーー!!」




 そう言ってつぎの4ステージ目にすすんだ。


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