転生したゲームオタクが本気の異世界攻略

吉田 風大

第一章 転生したゲームオタクの層攻略

第1話 転生

 俺の名前は、青木あおき 恭太きょうたという引きこもりゲームオタク。


 俺は彼女もいない26歳独身。


 一応社会人だが一週間に1~2回行くか行かないかくらいのペース。


 会社に行かない時間はひたすらゲーム。


 ゲームは、毎回本気でする。興味を持ったゲームは、世界で1~3位と同じほどの速さでレベルのカンスト。


 武器なども最高ランクの武器をそろえるのも、世界で1~3位。


 もちろん全クリもトップ1~3位。


 お金は、親が会社の社長でいくらでも入ってくる。


 おかげでずっとボッチでゲームをするだけだったが、金持ちではあった。


 今も朝から最近はまっているダンジョン攻略のゲームをしている。


 ちなみに買って1日目でレベルはカンストまで、あと二レベルほどでカンスト。




「あとちょっと、この森だったら強いモンスターいるか?」




 毎日独り言の日々。


 ご飯は、毎回は、面倒なのでコンビニ弁当か、外食ですましている。




「やったー!!レベルカンスト!!えっと?世界で……」


「あーー……3位か……」




 今回は3位だった。俺は普通にみんなが買っているのが少ないゲームなら1位になる。


 けれど何か嫌な感じがするからそういうことはせず、ちゃんと興味を持って、ネットでみんなからの


 期待が良いゲームを選んでいる。




「武器は、どこにあるんだ?あー……ここらへんだとよさそうだな」




 毎日何かを1つか2つ、達成するまではやめない。


 やめないというかやめれない感じだ。




「これをこうして……っと……よし!!できた!!最高ランクの武器!!」




 ゲームをするときは時間を気にしない。


 すごく集中しているときは、2日や3日と連続でするときもある。


 今回は7時間。これは少ないほうだ。




「そろそろ会社でも行くか。」




 その会社はまあ、内緒ということで……


 この会社に行く時間は指定されていない。


 なので大体は、昼頃に行くことが多かった。


 行くときも、攻略のサイトを見てメモをして……という繰り返し。




「えっと?あのステージだったらいい感じにできるな……レベルのカンストしてるし」




 歩きスマホだが、歩き攻略みたいな感じで会社行った。


 歩きスマホは危険ということは、普通に知っていた。


 だが、その時はそこまでは思っていなかった。




「あと今日帰って11時間くらいしたら攻略完了……かな」




 ドン……




「いててて……」




 俺は、電柱にぶつかった、でもこんなものなら別に良かった。


 上で工事をしていた人が俺が電柱にぶつかって、少し揺れたことにビックリし、


 工事をしていた人が持っていた、工事をする部品が、俺の頭に雨のように降ってきた。




「うわっ!!」




 俺は、そのあと救急車で病院に運ばれた。


 すごい不幸だと思った。




「電柱にぶつかることはあるかもしれない、けれどその電柱の上で工事していることがおかしい」




 頭の中で言っていた。だから、周りには当然聞こえない。


 だんだん視界が、黒から白くまぶしくなっていった。




「死んだらどこに行くんだろう。地獄とか天国か?」




 そう言って俺は死んでいった。






「お……俺は死んだの……か?」




 自分でもわからなかった。まぶしくて見えないがどこかにいるような気がした。


 そうすると、視界が真っ白なはずなのに文字が浮かんだ。




<何か1つほしいものを言え>




「なにか1つ?」




 ゲームの最初のようでわくわくした。だから、少し考えてみた。


 こういうのってどういえばいいんだ?


 もしもゲームのようであれば……




「俺は……その世界にない能力が欲しい!!」




 これなら何かしらの能力は手に入るはず……


 少しは運で決めてみるのも楽しいし、いいからな。


 そしてまた文字が浮かんだ。




<その世界にない能力ですね? 分かりました。 その能力は、いずれ分かります。>




 俺は、どこかの世界に連れて行かれるのか?


 いや、、異世界転生だな!!


 そう考えていると……




<あなたは勇者です。あなたの能力は、絶大です。大切に使ってください。>




<今から転生を行います>




「え?勇者?能力は絶大?今から転生?いろいろ分からないんだけどー!!」




 そしてまた視界が真っ白になり、まぶしくなって目を閉じた。


 少し時間が経つと、さっきのまぶしさとは少し違うとすぐ感じた。


 太陽の光……そして目を開けると、透き通った水色の空、風で揺れる綺麗な草の、野原だった。




「これは、本当に来たらしいな……こうなったら俺のゲームオタクの力を使うか!!」




 こうして、急に死んでしまい、勝手に転生をされた。


 ゲーム攻略。そういう気持ちだけでまさかの世界を救う、俺の、いや、ゲームオタクの本気の異世界攻略がここから始まる!!

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