摂食障害
@pokori
第1話
吐いて吐いて吐きまくった。
おかしい事にも気づかずに食いまくった。
食べたかった。
でも太りたくなかった。
無い頭ひねり出して出た結論は食べて吐いて痩せることだった。
10代は危険な年齢。
親の言葉が響かなくなる。
自立と依存。
中途半端な思春期。
友達の影響で安易にダイエットに手を出した。
ただひたすら食べないダイエット。
面白いくらいに体重が落ちたんだ。
60キロあった体重が、1ヶ月で50キロになった。
自分でコントロール出来てるのが嬉しくて、ダイエットは加速した。
もっともっと。
どんどん、食べる量が減った。
2ヶ月立って体重が15キロ落ちた時、ふと口にしたおにぎり。
・・・止まらなくなった。
えっ?
ダメダメ。
食べちゃダメ。
食べたら太る。
こんなに体重落としたのに。
体重が不安定になった。
情緒も一緒に不安定になった。
食べたい。
ダメダメ。
食べたら太る。
そんな時、友達に言われた。
「吐けばいいんだよ。」
悪魔の囁きはどこまでも魅力的だった。
私は安易に吐いた。
食べて食べて、口に指を突っ込んで吐いた。
胃液と共に食べたものが全部吐き出される。
全部吐き切ると爽快だった。
これで、太らない。
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