第206話シュワシュワ雑談配信4

「やっぱりさ、運動しなきゃだね! これからは毎日何かしらするようにしよう。実際他のライバーは運動どうしてるんだろ?」


コメント

:光ちゃんはフィジカルエリート

:ライブオンで一番体力あるのは間違いなさそう

:休止理由も体じゃなくて喉だったしな

:組長腹筋バキバキに割れてそう

:ハレルンとかどうなんだろうか?


「あー……晴先輩一番謎だな。なんか配信で海外サッカーが好きとは言ってたけど、見る側なだけでプレイはしないっぽかったしなぁ。でもこの前事務所でカバディソロプレイしてるの見たからスポーツするのも好きなのかも」


コメント

:事務所でカバディしてたことを当然のように言うな笑

:カバディ!?

:ライブオンでは日常茶飯事だぜ!

:え、ソロ? カバディって一人でやれるものなの?


「その時の話するか! あのね、どうやらその時晴先輩の中でカバディが流行してたみたいで、一緒にやる仲間を募集したんだけど社員さんの中にルールが分かる人が居なかったらしいんだよね。だから皆にカバディの魅力を分かってもらうためにそれはもう鬼気迫る表情で『カバディカバディカバディ』って連呼しながらソロプレイしてたんよあの奇才は」


コメント

:えええぇぇぇ……

:メンタル強すぎて草

:???

:ホラーかな?


「でもここからが更にやばくてね、その姿を見たライブオンの社長さんが感銘を受けたらしくて、そのカバディに飛び入り参加したんだよ」


コメント

:は?

:社長!?

:ファーーーwww

:とんでもない大物が何してんの……

:社長って創立メンバーの一人だよな? ハレルンと仲がいいのも納得だがカバディ参加はおかしい


「『晴! お前のカバディ最高だぜ!』『社長!? よっしゃあ! お前のカバディ見せてみろ!』って流れで勝負が始まったわけ。だけど信じられないことに、この流れで参加した社長もカバディのルールほとんど知らなかったみたいなんだよね」


コメント

:は??

:そんなことある?

:ライブオンの社長の話ってあんまり聞かないけど超ヤベーやつじゃねぇか


「その後も簡単に流れを説明すると、」

『はい、タッチ!』

『カバディカバディカバディカバディカバディ!』

『……あの、社長? 私タッチしたんだけど、捕まえに来ないの?』

『まさか逃げるのか!? お前のカバディはそんなものか!?』

『いや、だからルールがだね?』

『うるせぇ! カバろう!』

『――うん! そうだよね! 私どうかしてた! 一緒にカバろう!』

『カバーディカバディ! ミラクルカバディ! カバってカバディ ナンバーワン!』

『社長のカバディ見てたら私も体内のカバディ細胞が活性化してきたよ! もうカバディのことしか考えられない! 私今日からヴァーチャルカバディ選手になる!」 

『『カバディカバディカバディカバディカバディ!!』』

「って感じでずっとカバディ連呼始めちゃったんよ」


コメント

:2人とも今すぐクビにしろ

:www

:結局カバディですらないの本当に草

:バカディ

:クトゥルフかなんかの儀式かな?

:日本ではネタにされがちだけどカバディ自体は熱いスポーツなんやで

:インド代表のプレイ見てすごすぎて感動した覚えある

:灼〇カバディ、皆も読もう!


「最終的に、」

『あれ? 淡雪さんじゃないですか! こんにちは! 直接会うのは結構久しぶりですね!』

『そうだ! シュワッチも一緒にカバるんだカバディ! 出会って2秒でカバディは最高なんだカバディ!』

「って言いながら私にカバディカバディ言いながら迫ってきたから、当然ながら恐怖を感じて逃げた私だけど運動の否定はだめだよね! ……ちなみにリスナーさんたちって運動はしてるの?」


コメント

:膝に矢を受けてしまってな

:アシクビヲクジキマシター!

<相馬有素>:私は淡雪殿の顔をプリントした紙を顔の下に敷いて腕立てするのが好きであります! これで毎回淡雪殿とキスできるのであります!

:ヤバ過ぎて声出た、流石だなぁ……

:ここまでくると尊敬すらある


「ほとんどダメじゃん……あと有素ちゃん、その変態的発想力の高さは認めるけど、それは本人に言ったら絶対ダメなやつなんだよ。あーでも定期的に運動してるだけ私よりましなのかなぁ。食事は健康的なものを摂るようにしてるんだけどなぁ。今日とか夕食一汁三菜一零よ」


コメント

:健康的……?

:一なのか零なのかはっきりしろ

:シュワちゃんの料理食べてみたいからレストラン始めてどうぞ

:シュワちゃんがレストラン始めたらあらゆるメニュー名に『ストゼロを添えて』って付けてそう

:レストランは無理としてもコラボカフェとかやらないかなぁ

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