ZEROstart : 俺はヒロイン獲得スキルで異世界最強を目指します!

Rafu 『絵師』

第1話 祈り

ゼロスタート



たった一人の少女のため、神々に挑む少年がいた。彼らは世界と共に滅んび、永遠の愛を誓った。


それでは、始まらない物語を始めよう。



祈り


俺はあの出来事を今でも覚えている。

君の瞳が俺を包み込んで、その輝きの中に閉じ込めてくれた事を。




傘を忘れて雨に打たれてる。

俺の名前はしゅうと、年齢は十六歳。身長は百六十五センチくらい。

顔はどこか幼いらしい、何故か印象に残らず、すぐに忘れられる。

髪は少し茶色で目は綺麗な黒色。パーカがよく似合っている(パーカー以外似合わない)。

人が苦手で、心を許せる人間があまりいない。


キキィーー!!!!


耳をつんざく様な音が鳴り響く。


俺の方に車が突っ込んで来た。手には、買ったばかりの推しのフィギュアを持っていた。

このフィギュアだけは守らねば! 俺は咄嗟にフィギュアを優しく投げる。


あぁ、この世界で生きていて、唯一の救いだったのは、アニメとラノベだけだったなぁ。小説やアニメは見ているとその世界にいざなってくれる素晴らしいものだ。

そうだ、死んだら異世界に行けるかも。という想像もしていた。馬鹿な想像だな。


「俺、死ぬんだぁ」


いや! まだだ、確実に俺の心臓が止まるまで祈り続けろ! 異世界転生は馬鹿な想像ではない、諦めるな!


神様、お願いだ、少しくらい俺にだって幸福な世界で生きたい!

ゴミみたいな俺だけど、お願いだ、一輪の幸せでいいから俺にくれ!


邪な気持ちの無いこの願いを!


可愛いヒロインくれ。

女神様ヒロインくれ。

エルフヒロインくれ。

美天使ヒロインくれ。

小悪魔ヒロインけれ。

獣耳っ娘ヒロインくれ。


異世界ファンタジー好きなヲタク仲間のてめぇらが好きそうな展開にするから、異世界に行かせてくれよ!


可愛いヒロイン可愛いヒロイン可愛いヒロイン可愛いヒロイン可愛いヒロイン可愛い・・・・・・・・・


俺の心臓が止まってからしばらくして、俺の真っ暗だった視界が光に包まれる。


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