(二)‐7

 なお、梁の先にはメンテナンス用の通路が設けられていたが、人間が一人通れる程度の幅しかなかった。

「橋の欄干は交通事故でも突き破れないような頑丈な金属製だ。うちのパックボットでは破壊できそうにない」

 PCが新町の声で言うと、次は扇町の声で「まずは海ほたるのチームだ。処理後、ロボットで爆弾撤去をせよ。残りのチームは待機だ」と言った。

 「了解」と川崎陸曹と新町陸尉の二人の声が聞こえた。同時にPCの前の浅野、隣の男性も同様に応えた。


(続く)

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