休息
隣で眠る妻の頬を撫で、髪をよけてやり小さな顔を露わにした。触れられた事にも気づかずぐっすりと眠っている。まるで糸が切れてしまった人形のように。生家から一緒に連れてきた鮫のぬいぐるみに額を押し付けて。妻は寝る時は何かとくっついていないと落ち着かないらしい。
泣き疲れて寝落ち、魘されては飛び起きる事は減り、彼女の意識が戻れば鬼ごっこが始まるが、それでもフリーデンスリートベルクの心は幸福で充たされていた。
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