第2話
幼稚園の頃から、ぼくとソラシドはずっと一緒にいるのが当たり前で
彼女の傍ではいつも天使が微笑んでいた
ぴかぴかの輪っかを頭のうえで輝かせて
背中に生えた六つの羽で、ふわふわと
異質な存在であることは、幼いぼくにもはっきりと分かった
だからこそ、ソラシドには
「ねぇ、そこにいるのは誰なの」と
知らない答えが返ってくるのは、怖かった
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