私、妹のために!(1)

池袋散策を枝季ちゃんと行い、休憩の為にカフェに入った。


だいぶ歩いたので、少し私は疲れていた。


店員に席まで案内してもらい、私たちは席に座った。


(いい時間帯で休憩できた)


私はほっとした。


池袋に来て、初めてのことばかり、混乱するばかりだった。


私はオレンジジュースを一口飲んで改めて安心した。


枝季ちゃんは購入した戦利品を見て、ニコニコしていた。


「これ、前から探していたものなんです!見つかって嬉しい!」


と本当に嬉しそう。


「そう、良かったね!」と私は返答した。


しばらくして、枝季ちゃんは

「香純さん。本当にありがとうございます。私、池袋に一緒に来れる友人がいなくて...。今日、本当に嬉しかったんです」と話出した。


どちらかと言うと枝季ちゃんは、引っ込み思案な性格のようだ。


中学の頃は、クラスに馴染めず図書室に通う日々が続いていたそうだ。


そんな中、図書室にあったライトノベルと出会う。


そこから、アニメの世界に入っていったそうだ。


中学はアニメ好きな女子も多かったそうで、友人も増えていったそう。


でも高校はアニメ好きな女子がいなかった。


かなり寂しい思いをしながら、何とかクラスに馴染んだ枝季ちゃん。


久しぶりに他人にアニメの話が出来て嬉しかったようだ。


(そんな思いを秘めていたとは知らなかった)


全然、そんな風には見えなくて...。

ごく普通の女子高生だと思っていた...。


切なく大切な話を今、聞けたと思った。


私は枝季ちゃんの為に何が出来るのだろう...。

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40歳を過ぎても女性の手を繋いだことのない男性を私が守るのですか!? 鈴木 トモヒロ @tomoche

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