霧の形
日の中は明るすぎて
身を焦がして怪我をする
夜の中は暗すぎて
ぬくもりを求めて身を固める
日も夜もなくては寂しくて
あれば怖くて逃げてしまう
だから空の雲を落として
霧とともに霧となり
日の中でも夜の中でも
自由に彷徨い歩き続ける
身体も心も吹き抜けて
人の影に馴染ませて
できることを少しでも
気づかれぬようにやってゆく
もしも気づかれることがあれば
霧の中に素顔を隠し
また霧になれるように努めよう
それこそが本当の自分だと信じて
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます