帰還後
「戻ったぞ、
『お帰りなさい、ゲルハルト』
ベルグリーズ王国に戻ったゲルハルトは、
「
『女神です。とは言っても、仮称ですが』
「正式名称は分からないのか?」
『はい』
『本当であれば、もう少し活動を継続したかったのですが……貴方の安全と引き換えには出来ませんでした』
「それで
『はい。ですが、貴方のおかげで、確信を得られました』
「確信……わずか2回の戦いで、か?」
『あれを女神とは、仮称であっても到底呼びたくありません。そういう存在です』
「敵……か。それも、悪意にまみれた」
『はい。引き続き貴方には、あれの目論見を探り、必要とあらば阻止願いたいのです』
「承知した。どの道、既に
『ほぼ間違いないでしょう。ですが、今はお疲れ様でした。休息を』
「ああ」
ゲルハルトは戦意を燃やしつつ、神殿を後にしたのであった……。
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