憎しみの連鎖
@evolsose
第1話
Eの精神は限界であった
Eはプラチナ3まで登り詰めたが敗北を繰り返し、プラチナ4…黄色おにぎり…赤おにぎり…挙げ句の果には金色のランクまで来てしまった。
そこから先はくそみてぇな連中からくそみてぇなチャットの嵐であった。
ixa31
『イベントですか?』
ミラクルもみあげ
『黄色く輝いてません?w』
はるんもTV
『頑張って追いつくね…(現在ランクP3)』
キュアバリキ
『適正か
あれよあれよと
ゴールド2
(馬力、失望の一句)』
このような文章がEの元に毎日のように送られてくる。
悪夢はそれだけでは無かった
EはLOL監視人に目を付けられていた為、戦績を監視され、それをSNSに晒しあげられていたのだ。
tierが落ちれば晒されて
連勝しても晒されて
挙げ句の果にはAI戦に行っただけでも公開処刑を受けていた。
それらの煽りに対してEは一切のアクションを取らなかったが、気にしていないかと言われればそんな訳はない。
そのフラストレーションは常に味方のジャングラーに向かっていた。
『さっさやめろゴミ』
『障害?』
『リアルリーシンがリーシン使うなや雑魚』
『すげぇこのカーサス本物の本(手帳)持ってんじゃんw』
このような罵詈雑言がEの口から息を吐くように飛び出していた。
この憎しみの連鎖は誰にも止められない
今日もEは墓を掘る
自分の目に映るタワーを
一本残らず破壊する為
憎しみの連鎖 @evolsose
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