我が社の日常:市場で取引お買い物②


「おかみさーん!お邪魔しまーす! 集まってますか~?」



扉をカランカランと開き、社長は開口一番そう聞く。すると、奥のカウンターから返答が。



「おー!ミミンちゃんアストちゃん! 今日もいっぱい揃ってるよ~! 奥の部屋は箱で…もとい、ミミック達でぎっしり!」






ここは、市場の一角にある大きめの酒場。何分多くの人が行き交う地のため、その疲れを癒すここもかなりごった返す。



とはいえそれも、市場が片付く夜の話。当然昼間は、仕込みやら何やらで営業はしていない。ということは…広い店内も、今は閑散。




そこに目をつけた社長が、『面接会場』として時折間借りしているのである。 もっとしっかりとした会場なんて幾らでも用意できるのだけど…。




社長曰く、『そんなお堅い雰囲気が必要な面接じゃないし、ミミック触手みたいに柔らか~くいきましょ!』とのこと。




まあ確かに…我が社は会社と銘打ってはいるけど、本質はだいぶ違う。それぐらいが一番良いのかもしれない。





ということで此度の面接も、ミミックなら誰でも歓迎、服装自由な設定。 ……勿論、罠じゃない。スーツ着てなきゃ不合格とかなんてない。



というか前もツッコんだことあるけど…。ミミックの正装とは如何に…? やっぱり立派な箱とかなのだろうか…?









おかみさんへ間借り代金を支払い、奥の部屋へ。社長は扉に手をかけ……。




バァンッ!


「皆さーん! こーんにちはー!」




…勢いよく開いて、元気な挨拶。すると中からは……。




パタタタタタタタタタタンッッ!




……と、一斉に箱の蓋が閉じる音が…。社長、またやった…。狙ってなんだろうけども…。










…前にほんの少しだけお話した、ミミックの生態についてを覚えているだろうか? 




それは…『ミミック達は元来、臆病な性格』ということ。





まあ考えて見ればそれも当然、色んな物に隠れて生活する彼女達だもの。 寧ろ、我が社の派遣するミミック達が異常なのである。



社長達の教育、会社の環境や雰囲気、専用の訓練…などなど。様々な手段を用い、臆病っ子ミミックたちを、大胆で積極的な子に仕上げているのだ。




だからこそ、我が社のミミック達は強い。戦闘能力は高いけど怖がりで引っ込み思案だった子達が、能動的に動けるようになったらどうなるか? 




そんなの、脅威に決まっている。冒険者達は阿鼻叫喚。












さてでは、扉の音に驚き蓋を閉じちゃう怖がりミミック達へ、面接開始。言いそびれてたけど、集団面接である。



……いやまあ…ぶっちゃけ、面接と呼んでいいのかも怪しいのだけど。



どういう意味かは…まあ、実際に見てもらった方がわかると思う。








「ミミックの皆さん。本日は我が社の社長共々、よろしくお願いいたしますね」



そう私もペコリと一礼をして、誂えてもらった壇上…というか一際高い机の上に、社長をよいしょと設置。



そしてその横に魔法で大きいスクリーンを作り出して、ちょいちょいと…。ここはこれで良し。




あとは社長に声量拡大の魔法をかけ、目配せ。そして少し離れた横で姿勢を正す。さて、今回の面接参加者の様子は…。






あ。蓋を閉じていたミミック達…上位下位問わず全員が、ちょっと開けてこちらの様子を窺っている。


社長が開幕驚かせた直後、檀上でふふんと胸を張っているのが気になってしまっている様子。




やはり、ミミックとしては溌剌で破天荒な社長の性格に驚いているらしい。因みに社長、蓋を完全に開いて、仁王立ちのようにもなってる。なんかガキ大将チック。



そうそう、見た目が少女なのも大きいのだろう。『え!? こんな小さい子が!?』みたいな衝撃を受けてるのが、私にもわかる。




それと一応、私にもびっくりしてくれているみたい。ミミックの補佐に上位魔族なんて、珍しいにも程があるし。逆ならまだしも。










「あー。テステス。本日は晴天なり~。 後ろの方、聞こえてます~? 大丈夫そうですね。では!」



マイクチェック…もとい声のチェックをし、社長は一礼。そして自己紹介を。



「改めまして…。皆さん、初めまして! 本日は『ミミック派遣会社』の面接を受けに来てくださり、誠にありがとうございます。私が社長の『ミミン』と申します!」



これでも多分、皆さんよりは年上ですよ? とジョークを挟みつつ、今度は私の紹介を。



「こちらは『アスト』! 私の秘書で、我が社の色んな業務をバリバリこなしてくれるピチピチ美人秘書! 可愛いでしょ?」



…ちょ!? いつも変な紹介だけど…今回輪をかけて変では!? いや嬉しいけども!







恥ずかしくなりながらも、その紹介に合わせ再度礼。すると私達の正体が分かったからか、蓋を大きく開けるミミック達が増えだした。



社長はその機を逃さない。にっこりスマイルを浮かべ、トーク開始。



「皆さん、色んなところから来てくださったみたいですね。○○地方や、×△方面。◇●区域からも!」



ぱっと見で、ミミック達がやってきた場所を言い当てる社長。どうやら当たっているらしく、小さくビクッと身体を震わすミミック多数。




社長の経験則に寄るものなのだろうけど…。実は私もそこそこわかったり。魔眼を使えば、ミミックの箱についている泥の成分とかから探ることはできるのだ。



そして…魔眼を使わなくとも、ある程度は。 社長に各地のダンジョンへ連れていってもらっているおかげで、ミミックが漂わせている魔力が、どこ産であるか推測できるようになったのである。



こういう時、社長と一緒に居れたから成長できたなぁ、と嬉しくなっちゃう。 …おっと、集中しないと!








「我が社としても、遠路はるばる来て頂けて感激です! 『興味を持って一歩を踏み出す』ということは、かなり大変で覚悟の要ること。皆さん、凄いですよ!」



更にトークを続けていく社長。来てくれたミミック達に盛大に拍手を送り、その流れでポン!と手を鳴らした。



「さてでは!折角皆さんから頂いたお時間、無駄にしないようにしましょう! 話長いと、眠くなっちゃいますし! 私達ミミック、いつもベッドと一緒のような存在ですから、いつでも寝れちゃいますしね!」



再度の軽いジョーク。臆病ミミック達にもウケたらしく、クスクスと堪えるような笑い声が聞こえてくる。




そんな光景に社長は微笑みを見せ、更に大仰に身体を動かす。…勿論、お立ち台的な机の上で。



「皆さんはどこで我が社の存在を耳にしてくださいましたか? チラシ?張り紙?ムービー?風伝いの噂? それとも、我が社の箱に惹かれて?」



にんまり社長。 あ、確かによく見ると…。我が社製らしき箱に入ってるミミックもいる。だいぶ使い込んでるみたいだけど。どこからか手に入れたらしい。




「何はともあれ、まず我が社の…『ミミック派遣会社』の説明を致しましょう!」



そんなミミック達を順繰りに手早く見回した社長は、ビシッと横の魔法スクリーンを指さす。合わせてそこに浮かび上がったのは、我が社概要のプレゼンテーション資料。




…えぇ。作ったのは私。社長の希望に沿い、分かりやすく読みやすく、写真や絵を使って飽きさせない工夫を盛り込んでいる。



社長は絶賛してくれてるけど…毎度ちょっとドキドキする。皆、気に入ってくれるかなって…。



もっとスタイリッシュな方が良かったかもとか、もっとほんわかした造りの方が良かったかなとか…。



今回のミミック達は…。良かった、結構興味を持ってくれているみたい…!










ということでプレゼン開始。社長は箱の中からポインタを取り出し、スイッチオン。



因みにあのポインタ、先端に宝箱を模した形の特製品。半開きの宝箱の中から、標的を狙うミミックの眼光の如く光線が出るという、社長&ラティッカさんの遊び心満載な品となっております。




それをふりふり、社長はまず……。



「既に存じておられる方もいるでしょう。 我が社は『会社』と名乗っておりますが、特に書類仕事とかがあるわけではありません!」



と、勢いよく断言。表示されてる『よくある会社的な業務内容まとめ』にも、盛大にバッテンマーク。




「では何かというと…じゃじゃん!」



口で効果音を鳴らし、社長はプレゼンスライドを動かす。すると出てきたのは、新入りミミック達が進むべき道筋であり、『我が社の本懐』を纏めた解説フローチャート。



「この図に描かれている通り、最終目標は皆さんに『安住の地』『終の棲家』となるダンジョンを見つけてもらう事。我が社はそのお手伝いをするに過ぎないのです!」



そのゴール地点をパシリと示し、そう宣言する社長。まさしくその通りなのである。






―またまた前に説明したことの焼き直しで恐縮なのだが……。我が社は別に、『利益』を出すのを目的とはしていない。



我が社の本懐、それ即ち『ミミック達に安らぎの地を提供、及び見つけてあげること』。なので実は、儲け度外視なのである。




そもそも我が社の設立理由は、ミミックの生態…『ダンジョンでないとまともに生活できない』というのを案じた社長が、同族を慮って始めたこと。



だから『ミミック派遣会社』は会社というよりも…慈善による教育訓練所兼、斡旋所なのである。




じゃあ何故会社を名乗っているかというと…。そっちの方が、ダンジョン相手に都合がいいから。まずはビジネスの関係から始めたほうが、何かと綺麗に済むのだ。





―以上。社長秘書である私アストからの、誰に向けてかわからない説明でした。



では、社長のお話に戻りましょう。










「―ですので、入社して貰って、やってもらうことはただ一つ! どこのダンジョンに派遣されても褒められるような、立派なミミックに成長すること!」



フローチャートの真ん中らへん、最も重要な部分を示しながら熱弁する社長。そして、少々猫なで声風味に。



「そのため、ちょーーっと厳しい修行メニューが課されますが…。ほんとそれだけです! まさに『未経験者歓迎、アットホームなのんびり職場』!」





……やっぱりあれ、すんごく怪しい謳い文句になってる気がする…。絶対内情は、ヤバ気なブラック的なところのそれだもの…。




――けど、我が社に関してはそれが本当だから仕方ない。未経験者に修行を積ませ強くするし、社屋自体が寮というか家というかだから、間違いなくアットホーム。



更に訓練以外は基本自由のため、のんびりできるのは間違いない。因みに暇だからなのか、私のお仕事のお手伝いを買って出てくれる子も結構いる。





…なら、修行が凄く厳しいのでは? ソンナコトナイデ…………いや厳しいのだけど。



でも、ご安心を。しっかり個々に合った訓練メニューは組むし、出来るまで幾らでも見守るので、落ちこぼれることは絶対にない。



そして当人の癖や性格、腕にピタリとはまるダンジョンが見つかり次第、『行ってらっしゃい』と優しく背中を押してあげるのである―。




…まあその頃合いには、『そのダンジョン行ってみた~い!』って目を輝かせて自ら手を挙げるようになっているのだけども。










「ま、百聞は一見に如かず! まずは我が社の施設概要や訓練風景、そして各所のダンジョンでの私達の暴れっぷりやお礼の言葉とかを、ムービーで見ていきましょう!」



と、ここで社長。スクリーンの表示を映像に切り替える。始まったのは、我が社について纏めた紹介ムービー。




これの撮影編集も、勿論私……ではなく、特に撮影は社長が行っている。 因みに編集は、社長と私の協力技。



だって、ミミック相手に見せる映像だから。ミミック視点で撮らなければ意味がない。



おかげで悪魔族にとっては、かなり視点が低い動画となっている。勿論物理的な意味で。





…そういえば、私が前に撮っていた『ミミック紹介ムービー』はどうなったかって…? 良い感じに完成し、各所で流して貰っているから安心して欲しい。



……あれが出来上がるまでに、何度リテイクを繰り返したか…。










それはさておき、ムービーは進んでいく。華やかで楽しく、それでいて一切の嘘偽りなく『我が社の日常』を紡ぎ出したそれに、ミミック達は気づけば蓋を完全に開き切り、食い入るように見ている。



特に、箱工房にある山積み箱群には、誰も彼も超興味津々だった。歓声すら漏れたほど。やっぱりミミック、箱大好き。





そんなこんなでムービー終了。すると、小さいながらも各所から拍手(または蓋の開閉による拍手代わり音)が。臆病なミミック達でこれは、中々に珍しい事。



「如何でしょうか? ちょっと興味が出てきました? うんうん、出てきたみたいですね~」



社長も手ごたえを感じたらしく、にこにこ頷く。――と、瞬間、声を畏まらせた。




「――ではここで。肝心の『面接』に入ります」











今までとは違い、威厳が箱たっぷりな社長の様子に、ミミック達は総じてビックリ。まばらは拍手音は消え去り、パタンと蓋を閉じて隠れてしまう者すら。



そして、そんな彼女達の視線が集中する中…社長は悠然と、しかして重々しく口を開き……。




…………にぱっと笑い、いつもの快活な声で発表した。





「全員、合格でーす!」












まさかの事態…というか面接というのをガン無視した社長の台詞に、流石のミミック達もザワザワ。それが落ち着いた頃合いを見計らい、社長はにっこりと。



「先程私は言いました。『【興味を持って一歩を踏み出す】ということは、かなり大変で覚悟の要ること』と!」



ミミック達を見渡すように、先の言葉を繰り返す社長。隠れていたミミック達も、ゆっくりと顔を出す。



そんな彼女達を目にし、社長は太陽のような温かく朗らかな笑みで、詳細を明かした。




「我が社に入社したい、少しお話聞いてみたいと言った想いでここまで来た―。それが、入社資格なんです!」







…ということで…。私が『面接と呼んでいいか怪しい』と行った理由がこれである。



まあ…我が社が正しく会社ではなく、ミミック達のための養成所だから通用すること。ミミックならば、来る者拒まずなのだ。




それに、『勇気を出して一歩を踏み出す』というのは本当に難しい事。私達だってそう簡単にできることではない。



ましてや…ダンジョンに引きこもる性質の魔物であるミミック達が、独力でここまで来たのだ。素質は充分である。









とはいえ突然に『サクラサク』を言い渡されても、困惑するのは必定。やはりざわつくミミック達へ、社長はパチンと手を打つ。



「勿論、そんな気はなかった…。まだ不安…。という方が大多数でしょう! ご安心あれ!」



そして再度、スクリーンにスライドを表示。そこに書いてあるのは…『体験入社』の文字。



「まずは体験入社! アスト曰く…いんたーんしっぷ?というやつです! そこで一連の生活を体験してもらって、気に入ったらそのまま所属を。やっぱり合わないなーとなったら、パッと帰ることも可能!」




それを聞いたミミック達のざわつきが、俄かに歓喜寄りに。けど、未だ怖がる様子が散見。そこで社長は…。



「それでも今すぐは…? えぇ勿論それで構いません! 私達はいつでも皆さんの入社をお待ちしております。…ですが―。」



そこで言葉を一旦切り…。にんまりと、実に面白そうに告げた。




「せっかく一歩を踏み出したのですもの。是非ここでもう一歩踏み出してみると、人生…ミミック生、楽しく変わりますよ~?」








その一言で、なびき始めるミミック達。社長は間髪入れずに仕掛ける。 自らの箱の中を漁り…。



「さてここで…プレゼントのお時間! 体験入社を決めた子達には…この箱をあげちゃいます!」




にゅっと取り出したのは…箱工房謹製、ミミック用宝箱。中々に立派な造りをしているけど…。これでも、ラティッカさん達にとっては片手間仕事のレベル。



しかし、そこら辺の普通の箱に入っているミミック達にとっては、まさに『宝の箱』。宝箱型ミミックもすっぽり入ることのできるそれに、皆目を奪われている。




…おっと! そろそろ私も準備しないと! 魔導書を取り出し、転移魔法陣のページはと……。







「綺麗でしょ~。入りたいでしょ~。これは体験入社した方全員にプレゼント! もし入社しなくとも、これはそのまま差し上げます!」



全員に見せびらかすように、ほれほれと頭の上で振る社長。更に幾つか同じ箱を取り出し、回してあげている。



それに触れたり、試しに入ったりしているミミック達の様子は、明らかに憧れるような感じ。と、社長はスクリーンを弄り……。



「我が社に入ると、もっと良い箱を好きなだけ使えますよ~?」



映し出されたのは、箱工房の大量箱群の映像。それと、社長のその言葉が見事トドメとなった。





「…た…体験…入社…! して…みたいです…!」


「わ、私も…!」


「お願い…します…!!」



上位ミミックの数人がおずおずと。次いで、他の子達や下位の子達も。大成功である。




…物で釣った? まあ、どこもやってることだからセーフで…。 …あ、これが本当の『箱釣り』?








―って、そんなこと言ってる場合じゃない。社長から合図が来ている。 では―。



「こちらに我が社への転移魔法陣を用意しました! 後は向こうで待機している担当ミミック達が手取り足取り…いえ、箱とり…? コホン、優しく案内してくれますよ!」



そう私が呼びかけると、新入りミミック達はおっかなびっくりながらもぞろぞろ転移魔法陣へ。 この調子だと、全員体験入社かな。






…おや? 上位ミミックの1人が、社長の元に…。




「あ…あの…。社長さん…? お友達も…呼びたいのですけど……。どうすれば…」



「えぇ、問題ないですよ! 今一旦戻ってもらっても良いですし、我が社に着いてからお手紙を送るのも出来ます! 直接呼んで貰っても良いですし、次回面接に参加して貰ってもオッケー!」



それを聞いて安心したのか、安堵の表情を浮かべ転移魔法陣に入っていく新入り上位ミミック。




これにて全員。ようこそ我が社へ!













「さ、今日の面接はしゅうりょ~! 私達もようやく自由ね! どこ行こうかアスト!」



「そうですね~。まずはお茶しましょうか! 良いお店があるって聞いたんですよ!」




面接会場酒場を後にし、伸びをしながら市場をぶらつき出す私達。後は時間まで自由行動。



色々行きたいところはある。カフェや魔導本屋、ジュエリーショップに魔法アイテムショップ…!




さあ今度こそ、レッツショッピン…――。





「お…お嬢様……? アストお嬢様ではございませんか!?」





――!? ……こ、この声って…!?



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