第9稿 こんな改稿しました

せっかくなので、ちょっと細かく改稿の様子を。

盛り上がりが少なくて、キャラも揃わない序盤をこのまま書籍には厳しいなと思っていたのですが、そこについて一番に改稿案を頂けました。


「盗賊に捕らわれた事件を盛り上げて、メインになるようにしましょう。それと、前振りも増やして」

ほむほむ。ちなみに「戦闘を増やすんだ。最近は読者さんから戦闘への感想も貰えるようになったし、評価されてるなあ」と、勝手に調子に乗った私でしたが、「ピンチを増やす」のが正解でした。


そこで、捕らわれてから助かるまでの間に

→冒険者が来て、明日には取引があることを知り助けようとする。

→逃げる途中で見つかる

→なんとか応戦しているけど、まだ盗賊がいた!


と、いうエピソードを追加しました。


『ベリアルが来るまでにもう1展開させ、見つかってちょっとピンチに……! となったところにベリアル閣下降臨、という感じに持って行けると楽しいかと!』

ちなみに、これが指摘の原文です(このくらいなら載せていいよね?)

思わず笑ってしまいました。

閣下降臨。確実に私に毒されている(笑)。


前振りはどう増やそうかと悩んだんですが、採取の途中で、事件について調べている冒険者に会ってもらいました。

最初はもう一人冒険者が多かったんですが、多すぎて解りにくくなるし、ピンチを煽りたいので減らした方がいい、ということで削除。

魔法使いを削り、魔法は他のキャラに振り分けました。


他に描写の追加としては、

イリヤの天然エピソードや、町の人の反応。

猫人族の村での薬作りと、アッサリ別れてしまうので、もう一つ何かエピソードを作る、ノルディンの剣の魔法付与を詳しく書く、など。

この辺に足す、こういうのはどうかと、かなり具体的にアドバイスを下さる方で、助かりました。


薬作りのところは、患者さんの様子なども追加されています。毒、症状などのワードで、ネットで調べたりしました。

猫人族の村を出る前の追加は、「浄水装置を作るとか、子供達との触れ合いとか」と、アイデアを頂きました。


「井戸がないから水汲みに行ってるんだよな、浄水かあ」

ボンヤリ考えていた時に、「ないなら掘ればいいじゃない」と思いつき、このエピソードが増えました。

土を掘る魔法は鉱山で出してあります。これを拾ってきて、次はネットで井戸堀について調べます。あんまり解らなかったんですが、砂利を井戸の底に敷いたり、滑車が必要だったりするんですね、ふむふむ。

地層があるから、土が変わったというと深く掘ったっぽいね。


そんな感じで書き上げた時、ふと気が付きます。

掘った土は……どうするの……?

ベリアル殿に、そのまま言ってもらいました。

そう、後のことを何も考えていないのは主人公ではなく、私でした(笑)。


他には後半に、小さなエピソードの入れ替えがあります。実は。

後半の視点がチマチマ変わって解り辛いところがあったので、悩んでたんですよ。

そこを指摘を元に入れ替えして、スッキリさせられました。

一話ずつ区切って読むネットとの、大きな違いですねえ。


書籍とウェブは違うと話には聞いていても、やはり実際に作業をしてみると納得だらけです。一冊の盛り上がりというだけじゃなく、ネットではサクサク進んだ方がいいけど、本だと細かい描写を増やすとか。


あと一話一話区切るネットより、同じ表現を使っちゃってるのに気付きやすいですね(笑)。

やはり見る・聞く・言う、話し掛けるが多くなりがちです。気を付けよっと。

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