人間改造メガネ

健さん

第1話

”こいつ”の名は、石田順一。俺の名は、東尾太郎。石田は、俺と同期入社で、よく飲みに行ったりする。しかし、性格上、俺以外の人間、つまり同じ部署の仲間と、うまくできない。仕事は、できるやつなのだが。なぜならば、何かと言うと、人の悪口、陰口ばかり言っているのである。そんなヤツには、誰も相手にしなくなる。なので、仕事は、できるが、コミュニケーションが、うまく取れない為、仕事は、やりずらいだろうと、思う。ある時、石田に聞いてみた。「どうして、お前は、人の悪口、陰口ばかり、言っているのか?」すると、ヤツは、「大げさに言うと、鑑識眼というか、どのような人物なのか見極める眼力が、あると言うか、たとえば、Aは、意地が悪くて、”せこい”ヤツだ。Bは、ずる賢くて、すぐ人を利用する。って感じで、相手のことが、見えてしまうのだ。」「はっきり言うが、お前がそうゆう考えだから、みんなお前のこと、煙たがってる。だから、常に浮いてる感じだ。何とかその性格直らないものか?」俺は、無性にこいつの性格直したいと、真剣に考えた。ヤツは、キョトンとしている。俺は、無い頭で考えた。「前から、気になっていたのだが、お前のそのメガネに問題あるのではないか?「メガネ?何いってるんだよ!メガネで、人間の性格が、変わるものか!普通のメガネだよ。」よっぽど頭にきたのか、顔を真っ赤にして、言った。「実を言うと、メガネで、人生、性格が変わるメガネが、あるのだ。俺は、そのメガネを持っている。あるところから、3万円で、買ったが、どうやら、俺には、”必要ない”ようなので、なんなら、お前に1万円で、売ってもいいけど。」「そんな、まやかしみたいなめがねいらないよ。」「本当にこのメガネは、そうゆう偏見な物の見方や、考え方を改善してくれる優れ物だ。とりあえず、嘘だと思うのなら、2、3日ためしにかけてみるか?金は、よければ支払ってくれればいいし、いやならメガネを返してくれればいい。」「そこまで言うなら試してみるか。」そして、翌日ヤツに、そのメガネを渡した。3日後、石田が、言ってきた。「最初は、半信半疑だったが、見る奴、みんな、言い人間に見えるんだよ。不思議だな~。今までの事、反省してる。わかった、1万円で、買わせてもらうよ。」それから石田は、人の悪口、陰口を、言うこともなくなり、みんなと、うまくやってるようだ。1か月くらいたって、ヤツが、言ってきた。「一つ聞きたいのだが、このメガネ、3万円で買ったというが、この魔法みたいなメガネどこで買ったんだ?」「性格が、よくなったから言うが、怒るなよ。そのメガネ実は、100均で買った、ただの伊達めがねだよ。」

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