葉月、ポエムを綴る。

第三十五回 誰かに似ているの。そう思っていたら。

　僕の名字が『星野（ほしの）』なだけに、

　夜の空に輝くの、お星様たち。

　ここからでも、

　僕のお勉強机からでも、

　目の前のＰＣ越しでも、

　今夜の……

　窓の外の情景……

　そして思い浮かぶ。

　誰かに似ているの、

　振り向いた時の、令子（れいこ）先生。

　誰か……

　アイドル？　女優？　将又……

　スポーツ選手とか？　フム……

　どれも違うの。

　令子先生だから、

　やっぱり絵の世界からなの。

　調べたの、インターネット。

　するとね……

　フェルメールの作品。

　真珠の首飾りの少女。

　とてもとても有名なものだった。