第三十一回 そして、募る想い。


 あっ、流れ星。


 揺れる乙女心。



 いつからなの?


 僕の小さな胸が、トキメクの。


 千佳ちか先輩とは異なる、

 令子れいこ先生への、このトキメキ。



 想いは、


 想いは駆け抜けるの、

 窓に広がる、この夜の情景を。


 明日、また会える。


 それは小さな約束。


 ……ふと落ちる涙。


 泣き顔が映る、夜の窓ガラス。



 何で泣いちゃうの?


 今日から明日、

 その間だけ、待ち遠しいだけなのに?


 ……大好き。

 大好きだから、泣いちゃうの……


 もっと一緒に。



 過ぎゆく時間。


 僕には、もう残された時間が……



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