71話 【さくらの悩み】
あれから、数日…。ゆみかちゃんのことが気になった私はよくないと思っていながら1年生のクラスへ。
「ゆみか〜、次の体育マラソンらしいよ〜。いやだー!!」
あ、ゆみかちゃんと…あの子は誰だろう。
「うふふ、頑張ろう」
あ、笑ってる。お友達…かな?
「ゆみか速いからって余裕でずるいー!」
「はいはい、ほらはるか行くよー」
“はるか”ちゃんか…。お友達もいるみたいだし、私おせっかい過ぎたかな。
「誰か探してますか!」
おぉ、男子!
「いや、ちょっと…大丈夫! ごめんね〜」
まずい、変な先輩になっちゃった!
「そうですか、失礼します!」
礼儀正しいな〜。
うーん。ゆみかちゃんへの“いじめ”は終わったの? そんな簡単に終わるものなの? でも…暇潰しってこともあるかな。…そんな暇潰し嫌だけど…。あ、あんなとこで話すくらいだし、隠れてやってるのかな。ゆみかちゃんに…連絡してみようかな。
“ゆみかちゃん、最近どう?”
送っちゃったけど…、これどうなの。親戚のおじちゃんとか…近所のおばちゃんっぽい??
\ピコン/
あ。メッセージ!
“大丈夫です、ありがとうございました”
…大丈夫なの? うーん、やっぱり明日会いに行ってみようかな…。
次の日の朝、ゆみかちゃんのクラスに会いに行った私はもっとおせっかいをしていなかったことに後悔した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます