44話 〜遊園地デート〜

トレジャー、俺たちの番になりました。


「楽しみ〜!」


「水の上なんだな。ほんとに小さい船って感じだな」


「冒険感あるよね!」


「だな」

どんな冒険が始まるんだろう。




「わぁ〜、かわいい!!」

なるほど、動物たちが主役か。


「皆で宝探しだね」

かわいい動物探検団だな。


「わぁ、危ないよ」

おぉ、リスが岩を登れないみたい…。くまが助けた、よかったよかった。


「え、人間出てきた」


「ほんとだ、大丈夫かな?」


「隠れてるみたいだな」


「うふふ、隠れてるのもかわいい。でも、バレちゃだめだよ〜」


「人間のとこは潜り抜けたみたいだな」


「あ、なんか見つけたみたいだよ」

おぉ、そろそろ終盤かな。宝探しだし、宝物ってなんだろう。最後に財宝見つけましたって感じかな。


「かわいい〜!! 喜んでるね!」

なるほど…動物たちにとっての財宝はたくさんの木の実とか、果実とかなのか。思ったより深い乗り物かもしれない…。


「動物たちの環境…守りたくなるな」


「おぉ、ふーくんがいいこと言ってる! このアトラクションを作った人もそういう気持ちだったみたいだよ〜」


「へー、さくら勉強熱心だな」


「あ、乗りたいって言ったのはかわいいキャラクターたちを見たかったからだけどね?」


「…じゃあ、勉強熱心撤回」


「えー、環境のことも考えてるよ〜」


「あはは、はいはい。着くから降りる準備」


「あ、うん。ほんとに環境のこと考えてるからね?」


「わかったよ」

そんなに勉強熱心に思われたかったか?




「あ〜、最高だったー!」


「俺も見入ってたわ。さくらが楽しそうなのも見れたし、よかった」


「え、私見てたの?」

おぉ…。引かれてるかもしれない。いや、でもかわいい彼女が隣にいたら見るだろ。


「…うん」


「えへへ、恥ずかしいな〜」

あ、照れてただけか。


「次、飲み物のとこ行くか?」


「うん! ありがとう! あっちだよ〜」


「おぅ、道案内頼みまーす」


「はーい、行きますよ〜」


店の場所を把握している…。さっき行く気満々だったんだろうな。ごめんな、さくら。食も楽しもうな!!

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