第35話

「お、史人ー。ありがとー。何のゲームやる?」


「おぅ、智のやりたいのでいいぞ」


「うわぁ、迷う」


「ってかさ、このメンツ集まったし何か男子会みたいだから、弓人くんとか呼ぶのどうよ」


「おぉ!史人、弓人と仲良くなったのか?」


「いや、水族館以来会ってないけど」

さくらが水族館の時に男子会って言ったから、弓人くんが浮かんだとは言えない。


「んー、呼んでみるかー」


「弓人くんって、山本さんの彼氏の人?」


「あ、たく会ったことないか」

そういえば、たくは水族館来れなかったんだった。


「そうそう、花ちゃんの彼氏で俺のバイトの後輩! たく会ったことないし、今回はやめとくか〜」


「なんで」


「え、知らない人と遊ぶのって気使わねぇ?」


「…俺が気を使うと?」

おぉぉ…。確かにたくが遊ぶ時に気を使うとは思えないな。先生たちには愛想がいいから最初媚びを打ってるんだと思ってたけど、その時にあったたくに変わるだけなんだよなぁ。


「あー、じゃあ弓人呼ぶ?」


「俺が言い始めたし、俺はいいよ」

久しぶりに弓人くんに会いたいしな。


「コントローラーが4つある。もう1人いた方がいい」

理由そこ!?


「了解、呼んでみまーす」


「じゃあ、このゲームでもして待とうぜー! 負ける気がしねぇー!」


「智には勝つ」


「え、なんで!? たくが俺に敵意剥き出しなんだけど!」


「あはは、俺も智には勝つ〜」


「え、俺2人に標的にされたら勝てねぇって!」


「よーし、始めよう。史人」


「おぅ、頑張ろうな。たく」


「いやいや、個人戦のゲームだから団結されたら負けるって!!」


「はーい、始めまーす」

結局普通に戦いますが、打倒智ムードが面白かったりします。たくは智を狙ってたので、何か恨みでも…と思いますが、智なら何かしでかしていてもおかしくないですね。


あー、弓人くん来たら1番まともそうだし、恋愛相談とかしてみたいな。…俺って結構乙女かも?

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