恋をした君と振り回される僕

オリオン

第1話

どうも、史人です! 10年越しの片想いが実り、遂に大好きな幼馴染さくらとお付き合いをすることとなりなした! その経緯はぜひ「恋がしたい君と気づいてもらえない僕」をご覧ください! では、付き合ってからも変わらない俺たちの何気ない日々とちょっと変化していく日々を見てやって下さい!



「おはよう、ふーくん!」


「おぅ、おはよ」

毎日のさくらとの登校は俺のルーティンで、朝からめっちゃ元気もらえるんだよなぁ。


「ふーくん、昨日のテレビ見たー?」


「あー、お笑いのやつ?」


「そっち見てたか〜」

おぉ、違ったか。


「何の話したかったの?」


「動物の番組! もふにすっごい似てるモルモットが出てきたのー!!」

“もふ”はさくらの家で飼われているモルモットのことです。


「おぉ、それはテンションあがるな」


「でしょ〜、なんだぁ見てなかったかぁ」


「そうだな、わりぃ」


「いや、好きなの見ていいって! 残念だなって思っただけ〜」

うん、お笑いみたかった。でも、さくらと話せるなら動物番組見たかったかもな。


「あ、そういえば。俺まだもふくんに会えてないわ」


「もふ“ちゃん”!! そうだったね、ふーくん、もふに会う会う詐欺してるもんね」

うん、もふは俺のことなんて全く知らないけどな。


「そうだな。ずっと会いにいくー、会いたいーってだけ言ってたもんな」


「そうだ、週末にでも遊びに来る?」

え、付き合って初めて…彼女のお家に…。


「ふーくん、聞いてる?」


「お、おぅ。行こうかな」


「やったぁ。ママも久しぶりにふーくんに会えたら喜ぶだろうな〜」

…お母さん、僕は決して彼女のお家で悪いことなどしません。絶対です。


「あはは、行くだけで喜んでもらえたらありがたいな」


「ほんとに喜びそうだよ〜」


「マジか〜、何か買ってくな」


「えー、気にしなくていいのにー」


「一応な、そういうのプレゼントみたいで俺好きだし。もふにも買ってやりたいけど…好きなもんとかある?」


「うふふ、ありがと! あ、じゃあ後でもふの好きなお菓子の写真送っておくね〜」


「おぅ、さんきゅ」


よーし、十分好かれてそうだけどさくらのお母さんとも、もふとも仲良くなるぞ!!

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