勉強の原動力は恐怖心
休み時間に勉強していると、
「うわ、すご。賢いっていいなー」
「ねーほんと、勉強好きとかいいなー」
みんなは、私を横目に見て通り過ぎながら、そう言う。
けれど、みんなは知らない。
私の勉強の原動力が「恐怖心」であるということを。
私は怖い。ただひたすら怖い。
みんな、本当は私より賢くて、でもそんなそぶりは見せていないだけで、本当は私はクラスの最下位なのではないのかと思ってしまうのだ。
私をひたすら突き動かすのは、恐怖心だ。それだけ。賢いからとか、好きだからとかではない。それ以外何もないのだ。
私には時間が惜しいのだ。だから今日も私は怯えながら、休み時間を勉強に費やすのだ。
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