世界の一部

今日。

僕は1日ぶりに学校に行った。めったに風邪をひかない僕だけど、昨日は、珍しく風邪をひいて、熱まで出た。


学校に着いた。

廊下を歩いても、教室に入っても、席についても……いくら経っても、僕に声をかけてくる人はいなかった。



そこで、僕は気づいた。

たとえ、僕が休んでも、みんなの日常に、たんの影響もないことを。

たとえ、僕の日常に変化が生じても、みんなの日常に、なんの変化も生じないことを。


自分は世界の一部だと思っていた。

僕の小さな歯車が狂えば、それと連結する世界の大きな歯車も狂ってしまうのだと。そう思っていたのに……。




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