第88話 長崎沖の海戦(4)〔信方の先勝〕

永禄5年3月26日五ツ半 (1562年5月9日9時)。

俺は敵より先に動き、敵の背後に回るように信号旗を上げさせた。

戦艦『尾張』の船体が左に進路を取って船首が西に向いた。

他の船もそれに倣って旋回を開始する。

だが、その信号旗を見てお市は目を光らせたと言う。


「流石。魯兄者なのじゃ。猿、面舵一杯なのじゃ」

「お市様。それでは命令違反になります」

『これは魯兄者からの指示じゃ。わらわが責任を取るのじゃ!』

「信照様の指示?」


お市が声を荒げても秀吉が首を縦に振らなかったらしい。

操舵士や水夫らは手を止めて見守っていた。

最初の命令通りに『取り舵いっぱい』(左)か、お市の言う『面舵いっぱい』(右)かで動きが変わってくる。


「おぃ、説明しろ。何が流石なのだ?」

「輝ノ介は気付かぬかや? 空を見よ。昨日より、今朝より風がどんどんと弱くなっておる。それでいて日差しが照り付けるように温かいのじゃ」

「確かに暑く感じるような日差しだな」

「空を見よ。青い風が弱くなり、黄色と赤色の風が混じり始めておる。こういう日は『海風うみかぜ』に変わるのじゃ」

「確か、陸風と海風だったな」

「そうじゃ。魯兄者が教えてくれたのじゃ」

「つまり、陸に近づくほど風が強くなる訳だな」

「そういう訳じゃ。風が変わるのを見越して、風下に位置を取るとは『流石』の魯兄者なのじゃ」

「秀吉。面舵いっぱいだ。余の命令が聞けぬとは申さんな」

「わぁ、判りました」


船同士でモールス信号を打って会話ができるが、非常に時間が掛かる。

その手間を省く為の信号旗であり、その旗の組み合わせで意志を伝える。

秀吉は独断で『我に続け』の信号旗を上げた。

右に旋回して、さらに風上を目指した。

戦艦『伊勢』の甲板では、敵に近づく事に不安を覚えた秀吉がお市に聞いていたらしい。


「お市様。このまま近づけば、我は敵の的になってしまいます」

「猿。慌てるな。わらわも考えなしで言っている訳ではない。陸に近い場所まで敵を連れ出す為に、囮役の渥美衆、里見衆、村上衆を生贄にするつもりはないのじゃ」

「では、どうやって?」

「猿、良く見よ。われらが進む辺りが黒い潮が吹き出して、大小の渦が巻いて荒れておろう」


秀吉は目を凝らして船の先を見ると、白い波が泡立つようにさざめいているのが見えたと言う。

この辺りは九州の大陸の角であり、五島列島と甑島列島こしきしまれっとうが立ち塞がって湾のようになっていた。

そこに黒潮が真横から押し寄せてくる。

その黒潮が拭き出して、この長崎沖の西彼海区せいひかいくでは250種の魚が取れる豊富な漁場となっている。

もちろん、鳴門や関門のような大渦は生まれていないが、大小の渦を生んで潮の流れが複雑に絡み合っていた。

そして、最後は逃げ道を求めて五島灘を通って対馬方面に流れてゆく。


「確かに波が少し高そうです」

「少しではないであろう。黒い潮と淡い潮がぐるぐると回っておって、流れが滅茶苦茶なのじゃ」


秀吉と輝ノ介は目を凝らして見たが海の色を見分ける事はできなかった。


「丁度、干潮。外に潮が流れ出して特に酷いのじゃ。あの荒れようでは一巴いっぱでも的に当てる事などできないのじゃ」

「つまり、大砲が役に立たないのですか?」

「そういう事じゃ」


輝ノ介は笑みを浮かべた。

何を考えたかなど聞く必要もなかった。

お市はお市なりに考えていたらしい。

いつものように『当たらねば、どうという事はない』という無茶な事ではなく、地の利を生かした作戦であった。

もちろん、俺は気が付いておらず、お市は何を考えていたのか判っていなかった。


お市にしては真面目な作戦であり、敵との距離も取るつもりだった。

潮の流れを利用して相手より速く動き、相手を陸へ陸へと誘い出す。

あわよくば敵が混乱して戦列を乱すのを待つ。

そして、混乱したならば、一気に接近して敵船に乗り込んで船ごと奪うつもりだった。

お市なりに自重していた。


一巴いっぱも当たらぬとなると、大砲は役立たずか」

「わらわならば当てる事ができるのじゃ」

「確か、負けておったであろう」


戦艦『伊勢』の演習日には、お市はちゃっかり乗船して操舵と砲撃の指示を出す。

そこで的当てで砲術指南の橋本-一巴はしもと-いっぱと腕比べをしていた。

ちょっと残念ながら新式の大砲の特性をよく知る一巴いっぱに分があったのだ。


「5勝6敗なのじゃ。次で追い付くのじゃ」

「前もそんな事を言って、逆に引き離されていたであろう」

「むむむむ、判ったのじゃ。この戦で旗艦を沈めて見せるのじゃ。それで良いであろう」

「見届けてやろう」

「猿。伝令じゃ。わらわの指示を一挙手いっきょしゅ一投足いっとうそくで遅れるなと命じよ。後ろの艦も一寸たりとも違わずに付いて来させよ」


輝ノ介がお市を焚きつけてやる気を出させた。

お市は船首に移動して敵艦と海を見つめた。

それはスズメバチのような一撃離脱であり、打ったらすばやく後退する芸術的な『ヒットアンドアウェイ』の始まりであった。

だが、一番槍はお市の戦艦『伊勢』ではない。


 ◇◇◇


戦艦『尾張』は旋回してから戦艦『伊勢』を追い駆ける。

西に行き脚を付けた分、随分と後ろに下がってしまった。

俺は戦艦『伊勢』の尻を見て唸っていた。


一方、佐治-信方さじ-のぶかたの戦艦『近江』と佐治隊5隻は順調に西に進んだ。

信方のぶかたは先行した加藤隊5隻に少し下がって戦艦『近江』の後ろに付き、二列縦陣を敷くように命令を出した。

戦艦『近江』が加藤隊5隻をゆっくりと追い越して行く。

大砲を横に打つので綺麗な二列ではなく、ジグザクにならぶのが二列縦陣の特徴だ。

織田水軍の基本は艦隊の各艦が縦一列に並ぶ単縦陣たんじゅうじんであり、艦隊運動がやり易い。

欠点けってん(デメリット)は、大砲数が少ないのに火力が分散する事だ。

本来ならば、火力重視の一斉射撃ができる単横陣の方が良いかもしれないが、艦船も少ないのに幾種類の陣形を教える意味を感じなかった。

敵は前衛、中央、後詰め、補給の4つに分かれ、また各艦隊も輪形陣りんけいじんを敷いている。

全方位に索敵ができ、旗艦を守る守り重視の陣形である。


「若様、敵の後詰めが信方のぶかたの方へ反転しました」

「こちらが兵を2つに分けたので対応したのだろう」

「敵は圧倒的に有利な風上です」

「後方2部隊の10隻か」

「数の上では我が方が11隻で勝っております」


信方のぶかたの部隊の大砲数は片面で40門となり、敵のガレオン船2隻に相当する。

敵の260門に比べると少な過ぎる。

性能が同じであれば、大人と子供だった。

だが、こちらは一寸法師だった。


旗艦と思われる大型ガレオン船が4隻のガレオン船に守られて近づいた。

2里半 (10km)はあった距離が見る見る内に縮まって行く。

4ツ刻 (10時)頃、遂に敵艦が825間 (1,500m)に入った瞬間に戦艦『近江』の大砲が火を噴いた。


ズドーン!

5門が一斉に発射されると敵のガレオン船の周辺の水しぶきが飛ぶ。

やはり100発100中とはいかない。

海の上では波で船は常に上下左右に揺れている。

825間 (1,500m)先の的に当てるのは至難の技だ。


「まぁ、そんなモノか」

一巴いっぱでも10発に1発が当たる程度です。他の艦は100発に1発程度です」

「判っているが、最初にその一発が起こると助かると思っただけだ」


どうやら信方のぶかたはT字戦法から入ったようだ。

敵を引きつけて一斉射撃という策もあったのだが、最も練習を重ねたT字戦法を取ったようだ。

船は帆を緩めず、速度をそのままで直進し、敵艦が直角の視界に入った瞬間に砲撃する。

次の艦が撃つまでちょっと間の空く攻撃だ。

そうしている間に敵も船体を横に向ける。

旋回中に砲撃できない。

そうだ。

当然、内側の大砲は海に面して打てない。

外側は空を向いており、照準が付けられない。

こうして旋回が終わった後に帆を少し搾って船体を戻すと反撃の開始だ。

だがしかし、帆を搾る事は速度を落とす事になる。


(ズゴン!)

敵ガレオン船の横っ腹に大穴が開いた。

俺は初めての海戦を双眼鏡で眺めていた。

一発で大破とはならないか?

しかし、船体が左右に揺れて、続けて次の砲弾が続け様に命中する。

尻に大穴が開いた。

次の瞬間、先程の一撃に近い場所にもう一発が被弾して船体が二つに割れた。

見事な大破だ。


ズドーン、ズドーン!

少し間のズレた大砲音が耳の中で重なった。


「若様、次の一隻が射程に入ったようです」


俺は双眼鏡を動かして、次の的の敵の艦隊を覗き込む。

どうやら沈んだ同僚艦が射程に入ったらしい。

同時に敵の艦隊も全艦が旋回して信方のぶかたの艦隊と並走して大砲を撃つ準備をして撃った。


ズゴゴゴゴ~ン、ズゴゴゴゴ~ン、ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ~ン!

真っ黒い煙が上がると音が遅れて聞こえてきた。

ガレオン船20門が7隻、大型ガレオン船50門が2隻、それが一斉に火を噴いた。

距離が遠く音はそれほど五月蠅くないが、心臓の鼓動が高鳴って爆発するのではないかと思えるほど恐怖が走る。

信方のぶかたの艦隊の前に大きな水柱が幾つも立ちあがった。

???

届いていない?


俺は気付いていなかったが、敵が一斉に攻撃を開始した時に先行して射程に入ったガレオン船2隻に命中していた。

1隻は甲板の横に大きな穴を開けてマストを倒しそうになったが、マストをすぐに破いて沈没を回避した。

もう一隻は着水した爆発で船体の横に大きな穴を開け、横穴から浸水が始まり、白旗を上げて戦闘を中止したみたいだ。

航行不能となったようで、2隻はでずるずると下がって行く。


後で聞いたが、砲術士を悩ませたのが敵の煙だ。

大砲を一斉射撃すると黒い煙が立ち上がり、前の船の煙が煙幕のように後ろの敵艦を覆い隠した。

狙いが定められないらしい。

ここで信方は『T字戦法』を諦めたようだ。

俺は敵が併走した時点で破綻していると思っていた。

ともかく、各自の判断で大砲を撃たせたが戦果はなかった。


見ていて焦る事はない。

敵の艦隊の大砲のほとんどが届いていない。

ごく一部の弾が偶に艦隊の横に水柱を立てたが、ほとんどが届いていなかった。

こちらの弾は旗艦まで届くのに、イスパニア艦隊の弾は届かない。

おそらく旗艦の側で水柱が立つ毎に冷や汗を流したのだろう。

本来ならば艦隊を寄せて大砲が届く所まで近づく所なのだが、敵の提督はまったく逆の事をした。


『面舵いっぱい』(やってられるか!?)


そんな気分の指示だろう。

2艦を失った船団が反転すると、もう一つの船団も1隻を失っているので遅れて反転した。

11隻の信方の艦隊を諦めて、6隻の俺の艦隊に進路を変えたのだ。

敵の本隊が挟撃を掛けてくれば、25隻を相手にする事になる。

3隻が消えたので、22隻か。

どちらにしろ厳しい。

秀吉の艦隊の代わりに囮となり、甑島列島こしきしまれっとうに進路を取って距離を保つ必要がある。

中甑島なかこしき上甑島かみこしきの間に引き摺り込んで、狭い海峡で一網打尽いちもうだじんにする策が脳裏に浮いては消えた。


「そんな都合よく敵が動いてくれる訳もないか」

「若様、それを考える必要もないようです」


千代女に言われて双眼鏡を持ち直した。

なるほど、敵を釣り出す策を考えるのは無駄だった。

敵の2艦隊の進路がやや南に変わった。

つまり、俺達が通ってきた航路を逆走する方向に向いていた。

敵前逃亡か!?


「若様。これで勝ちは揺るぎないモノとなりました」

「あぁ、間違いなく敵の士気は下がったな」

「これで大砲の射程距離で有利と知れた訳です。敵の意識も変わってくるでしょう」

「制限を解除して、1,100間 (2,000m)で撃たせるか?」

「命中率が下がるだけです。このままでよろしいかと」


因みに、1,100間 (2,000m)にすると命中率が酷く下がる。

船を停止させても中々に当たらない。

さらに、最大射角で2,200間 (1里、4,000m)まで届かせる事ができるが、的に当てる事ができずにどこに飛んで行くか判らない。

大砲として使うならば、1,100間 (2,000m)くらいが限界であった。

戦艦『大和』の主砲は10里 (40km)先に当てる事ができるらしいが、どうやればそんな事が可能なのか想像も付かない。

大砲の壁を厚くし、火薬の量を増やせば、まだまだ飛距離は延ばせるが…………。

飛べない豚はただの豚。

当たらない大砲は花火と一緒だ。

威嚇にしかならない。

飛距離だけを延ばしても意味がない。


「若様。進路はどう致しましょう。逃げる敵を追いますか?」

「放置で良い。進路そのまま。敵の本隊を無視して秀吉の艦隊と合流する」

「進路そのまま。速度を上げるぞ」


旗艦船長の九鬼-嘉隆くき-よしたかがさらにキツい角度の切り上がりを水夫らに要求する。

とにかく信方の勝利だ。

午前は吉。

さきんずればすなわちだ。

万事急ぐをよしとした。


 ◇◇◇


(参考)


■イスパニア艦隊

司令官:ジャナンドレア・ドーリア(討伐軍司令官)

副官兼参謀:ミゲル・ロペス・デ・レガスピ

上陸部隊の大隊長:ドン・アロンソ・デリバ

先発隊の提督:アンドレス・デ・ウルダネータ

提督:ペドロ・メネンデス・デ・アビレス

その他のなにがし

・大型ガレオン艦10隻

・ガレオン艦30隻

・ナオ艦 (キャラック艦)10隻 (内、3隻は琉球那覇で監視に残っている)

討伐軍の編成 (合計50隻)〔大型ガレオン船10隻体制〕 述べ17,500人


●ウルダネータ先発隊 〔15隻5隻編成で先行〕

・総提督アンドレス・デ・ウルダネータ

・提督ペドロ・メネンデス・デ・アビレス

・提督 なにがし

提督用の大型ガレオン艦3隻

船長のガレオン艦12隻


●ドーリア本隊および上陸部隊 〔15隻5隻編成〕

・司令官ジャナンドレア・ドーリア

・副官兼参謀ミゲル・ロペス・デ・レガスピ

・上陸部隊の大隊長ドン・アロンソ・デリバ

・護衛提督 なにがし他4人

司令官の大型ガレオン艦1隻

護衛の大型ガレオン艦4隻

船長のガレオン艦10隻

・提督 なにがし


●後続隊〔10隻5隻編成〕

・総提督 なにがし

・提督 なにがし

提督用の大型ガレオン艦2隻

船長のガレオン艦8隻



●補給隊〔7隻、平戸への救援物資〕

・提督 なにがし

補給船ナオ艦 (キャラック艦)7隻



■幕府軍〔夜襲・奇襲部隊〕 

◎幕府水軍 (織田水軍)4,500名

尾張級戦艦3隻:1隻300人 計900人

300石級戦艦20隻 :内、5隻は平戸方面の警戒の為に残している。1隻150人計3,000人

連絡船40隻:1隻15人 計600人


・先行の秀吉隊

大将:佐柴-秀吉さくしば-ひでよし

客将:足田-輝ノ介

客将:織田-お市

切り込み隊長兼副官:前田-利家まえだ-としいえ

帆船の仮船長:島津-義弘しまづ-よしひろ

船長:村上-武吉むらかみ-たけよし

船長:里見-義堯さとみ-よしたか

旗艦『伊勢』1隻

佐柴隊の帆船3隻(渥美・熱田・里見・村上・島津混成隊)


・本隊の信照隊

総大将:織田-信照

大将:加藤-資景かとう-すえかげ(延隆の嫡男)

大将代兼砲術指南:橋本-一巴はしもと-いっぱ

旗艦船長:九鬼-嘉隆くき-よしたか

切り込み隊長:可児-才蔵かに-さいぞう

加藤一番艦の船長:加藤-元隆かとう-もとたか(延隆の次男)

九鬼一番艦の船長:堀内-氏虎ほりうち-うじとら

旗艦『尾張』1隻

加藤隊の帆船5隻

九鬼隊の帆船5隻(元伊勢九鬼衆2隻と熊野水軍2隻の混成)


・後詰めの信方隊

大将佐治-信方さじ-のぶかた

佐治隊の帆船5隻


■平戸留守隊(熱田・津島衆)

大将:大橋-長将おおはし-しげまさ(大橋 重長の庶子)

一番艦の船長:平野-長治ひらの-ながはる


■諸将連合軍〔琉球占領部隊〕 

総勢2万5,200人

帆船3隻(大砲あり)

関船42隻(大砲なしの織田帆船の模造船、大砲の代わりにかい推進もあり)

300石船56隻(織田家300石船か、その模造船、バラスト機能が高い)

小早180隻(40人乗りのかい船、追い風のみ帆を張って推進できる)

※小早で琉球弧を渡る事はできるが風任せになるので、今回はその他の船に曳航えいこうさせて連れて行く。


◎北条伊豆水軍 4,800名 (別途の輸送部隊に1,200人を動員)

総大将:北条-氏康ほうじょう-うじやす(相模守護)

副将:北条-宗哲ほうじょう-そうてつ

帆船2隻: 1隻150人 計300人

関船30隻: 1隻150人計4,500人

その他:食糧輸送の為の1,000石船と300石船を堺と坊津を往復運航中。


◎北畠・織田伊勢水軍 3,400名

総大将:北畠-具教きたばたけ-とものり(参議・伊勢守護)

副将:織田-信実おだ-のぶざね(伊勢守護代)

帆船1隻: 1隻150人 計150人

関船5隻: 1隻200人計1,000人 (新型の関船は帆船の性能が高い。漕ぎ手200人が兵に変わる)

300石船15隻:1隻150人計2,250人


◎山名隠岐水軍 3,000名

総大将:山名-棟豊やまな-むねとよ(管領山名-祐豊やまな-すけとよの嫡男)

副将:奈佐なさ-日本之介やまとのすけ(元隠岐海賊の棟梁)

300石船10隻 (20隻):1隻300人計3,000人

〔船の少なさを兵で補った為に兵站で問題があり、堺の商人から追加で10隻を貸し出して貰った〕


◎畿内連合 (熊野・村上等水軍) 5,500名

総大将:林-秀貞はやし-ひでさだ(信長配下の織田家重鎮)

副将:佐久間-信盛さくま-のぶもり(信長配下の織田家重鎮)

副将:曾我-助乗そが-すけのり(奉公衆)

副将:蒲生-賢秀がもう-かたひで(近江小守護代の代表)

副将:朽木-元綱くつき-もとつな(若狭・丹波・丹後の代表、初陣なので叔父の藤綱ふじつなも同行)

関船5隻:1隻200人 計1,000人 (新型の関船は帆船の性能が高い。漕ぎ手200人が兵に変わる)

300石船30隻:1隻150人 計4,500人

〔数に入っていないが、堺と熱田なのから1000石船を徴集して、食糧等の運搬を行っている〕


◎島津連合 (島津・肝付・相良等水軍) 8,500名

総大将:島津-貴久しまづ-たかひさ(薩摩守護)

副将:肝付-兼続きもつき-かねつぐ

副将:相良-為続さがら-ためつぐ

関船2隻:1隻200人 計400人 (新型の関船は帆船の性能が高い。漕ぎ手200人が兵に変わる)

300石船6隻:1隻150人 計900人

小早180隻:1隻40名 計7,200人


〇船の性能

大型ガレオン船

全長:66メートル

乗員:約800名(太平洋を横断する時は8割が限界)

水夫:80~240人(戦闘員を含む)

砲手:100人

兵士:460~620人(300~460人)

大砲数:100門

排水量:1,300トン


ガレオン船

乗員:約400名(太平洋を横断する時は8割が限界)

全長:50メートル

水夫:60~180人(戦闘員を含む)

砲手:40人

兵士:180~300人(100~220人)

大砲数:40門

排水量:500トン


キャラック船

全長:40メートル

乗員:約500名(太平洋を横断する時は8割が限界)

水夫:30~120人

砲手:20人

兵士:360~450人(260~350人)

大砲数:20門

排水量:500トン


この数値は荷物が兵である事を前提に計算しております。

〔※ この数字は推測値であり、正しいデーターを参照したモノではありません〕



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