聖女に選ばれた田舎娘のクローディア。神殿で祈りを捧げる一生と引き換えに三人いる王子のうちの一人と婚約が結ばされました。
しかしクローディアは聖女にあるはずの奇跡や恩寵とも言える能力がないので、自身の存在意義に悩みます。
婚約者である王子もまたクローディアが聖女に選ばれた理由がわからず、煩悶としているなかで他国の聖女と知り合う機会を得ます。
この邂逅が衝撃的な真実と結末へとつながっていきます。
なぜクローディアは聖女に選ばれたのか?
王子が下した決断がなにをもたらすのか?
ぜひ、一読してみてください。作者の描くシニカルかつ容赦ないラストは素晴らしいです。