あとがき

 ここまで「君のいない夏」をお読みいただいた皆様、まことにありがとうございます! 深甚なる感謝を申し上げます。


 終わった。やっと終わった。苦しかったよ。

 この拙文、もともとはぱっと思いついた第一話のみを掌編として公開し、そののちさらに第一話と対になる第二話を思いついたので、追加で書き記しました。

 本来これで終わるはずでしたが、その後のストーリーのイメージがむくむく湧いてきたので、衝動的に第三話以降を書き続けることになったのです。


 本作は今までで一番難しいお話でした。


 難しかった点その1、一人称。

 これまで書いた「偽りの星灯火ほしともしび」や「海の向こうに」は三人称でした。今回は遥香と奏汰かなたの一人称でお話が進みます。これがなかなか難しい。語り手の心象表現は豊かになりますが、彼らのあずかり知らぬ出来事についてはなかなか表現し辛い。それ以外でも表現の幅が意外と狭いのに驚きました。一部だけ三人称にするとか、「私たちの知らないところでは~となっていた」なんて書くなど方法はないではないのですが、どうも裏技っぽくて少し気が引けました。なのでなるべくそういったのは避ける様に挑戦してみたつもりです。


 難しかった点その2、一話毎に視点変化。

 これは自分で勝手に作った縛りなんで文句の言いようもないのですが、第一話は奏汰、第二話で遥香の視点でストーリーが進むのでこれを踏襲したいと思ったのです。

 これがなかなか難しい。奏汰でここまで終わらせたから、次の遥香視点でここまで進めたいなと思っても、思った通りにはきりがつけられません。字数を無理やり増やしたり思いっ切り削ったり四苦八苦。ここもきちんとプロットを組めればきれいにストーリーを運べたのでしょうが、なんせかつてないノープラン執筆。そんな器用なことができよう筈もありません(笑)


 難しかった点その3、戦闘シーンは苦手だった。

 映像として頭には浮かぶのですが、それを読んでて面白い形にするのが実に難しいです。これも悶絶しました。公開が途絶えるのは大概戦闘シーンがあったりそれが間近だったりする時……

 これはもう他の方の小説を読まさせていただいて勉強するしかないですね。


 登場人物について解説しようかと思いましたが、実は全く思い入れがなく何も書きようがないことに今気付いた(笑)

 ただ、イメージとしては遥香とるっちがどっちもショートのイメージなのでちょっとそれでいいのかなあ、なくらいで。

 それと奏汰の仲間たちについてですが、これは用語集を作って本日公開いたしましたので、よろしかったらご参照ください。


 さて、それではなんとか遥香と奏汰も再会し、地球に帰還できることになりました。これも皆様の応援の賜物でございます。

 改めまして深い謝意を述べさせていただきます。


 どうもありがとうございました!


 でもこれ続編書けそうな感じだよね……

 いやいやいやいや、無理無理無理無理!(笑)

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