閑話 再びの異世界
――異世界。
このワードを耳にしたオタク諸君の大半は全身を駆け抜ける、痺れるような陶酔感に脳髄まで浸りきって、夢を見ずにはいられないはずだ。
地球では伝説の中だけで語られる幻想的な生物、見たことも聞いたこともない食材の数々、冒険の末に目の前に広がる秘境の絶景。
誰からも慕われる勇者も、秘めたる力を解放せし孤高の戦士も、可愛い娘を侍らせるハーレム王も。すべてはオタクどもが夢見た憧れの残滓だろう。
――そう、夢なんだ。
夢だから、憧れるだけだから、好き勝手に妄想できるんだ。
間違っても、仕事の失敗を取り戻す為の休日出勤をなんとか終えた土曜の夜に、ようやく辿り着いたベッドへ倒れ込むように眠ってしまったら、いつの間にか五〇〇〇〇メートル級の巨樹を前に流麗な噴水の縁に腰かけているような、そんなことがあってはならない。
それはすでに夢じゃあなくて、ただの現実だ。
なぜこんな話を頭の中で繰り広げているかと言えば、察しのいい諸君なら何も言わずとも、下卑た笑みでサムズアップをして見せてくれることだろう。
そう。つまり何が言いたいかというとだ……、
――クーリングオフって効きませんかね?
☆ ☆ ☆
ツイッターを始めました。
https://twitter.com/koku_ikkoku
イラストなんかも載せてますので、
お暇な時にでも覗きに来ていただけたら幸いです。
よろしくお願いします!
コメント・応援・レビューもお待ちしてます。
忌憚のないご意見をいただけると嬉しいです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます