建前がありました
本日、ご近所で建前がありました。
骨格だけ造られた棟の上から白ワイシャツの中年男性が、敷地の下で待つ人達へ挨拶する。
工事用に組まれた足場に立つ土建屋の方々が、段ボールから手に掴んだ紅白餅を下へ投げ降らしていく。
乗り気でない感じを装いながら、内心では闘志を燃やしていた自分は、骨組みに近づいて降ってくる紅白餅を拾う集団を傍目に、敷地で人の疎らなスペースに陣取り、腰を屈めて一歩足を踏み出す範囲に落ちてくるまたは弾んで転がってくる紅白餅を、狂ったように拾いまくりました。
言うなれば、建前ガチ勢です。
投下が終わっても戦は続いていると宣って、参加者が三々五々に散っていく中、塀の裏や、車の下、果ては芝生の中まで、紅白餅を探し求めました。
参加した中で一番多くゲットしたんじゃないか、と満足しながら、パンパンに膨れるビニール袋の重みを戦果として実感しながら家に帰りました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます