稀に咲く

日が落ちて

少し暗い道歩く

昼よりましだ

じんわり汗かく腕を撫で

夜でも月も汗かくか

遠いそこは寒いだろうか

月が寒くしてくれよ

季節のせいなら自然を恨む

恨むが何故か悲しくなって

道端に咲く花を見る

これらは季節が運命だ

その運命に抗うのが人間で

いやだと嘆いて下を向く

アスファルトは黒いし靴も黒い

ぽつぽつ街灯は情けなく

あの光は熱いだろう

ぽつぽつ歩いて家帰る

部屋を寒くして風呂入る

出たなら寒さに咲く体

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