9/29 歴史書としても経済史書としても楽しめる 『ヨーロッパ経済史〈1〉ムギ・ヒツジ・奴隷』
こちらも昨日読んだ本になります。
『ヨーロッパ経済史〈1〉ムギ・ヒツジ・奴隷』
著者 中川 洋一郎
ヨーロッパ経済史と銘打っていますが、人類の経済といえば長らく農業が主体でした。そのため本書も人類の農耕開始から古代、中世農業を中心に経済史を展開していきます。
古代メソポタミアの都市文明の崩壊や、レバノン森林の壊滅、コムギ、オオムギ、ライムギ、カラスムギといったそれぞれの穀物の利点欠点、拡大の様相、奴隷制と家畜の関係性……単なる歴史書とは違った視点から読み解く欧州史は、非常に学ぶことが多い内容でした。
感動度 ★★★★
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