第5話

「うわっほい! 大収穫や~!」

 ミケさんが小躍りし出さんばかりに喜びの声を上げる。




「良かったですね、あねさん! 収獲が多くて!」

 ケビンさんもニッコリ笑顔を向ける。




「うんうん!

 スクラップの部分パーツとはいえ、ゲズ5機のジーナ3機!

 さらに、うちらでも苦戦する様な、

 超高性能AIエーアイ搭載のGギアをゲット!

 こんな美味しい収獲、そら舞い上がりもするっちゅうの!」

 ミケさん、思わず、

 ヒャッホーという声が聞こえて来そうな程の喜び様です。









 レッドバイソン戦の後、

 オイラたちが倒したレッドバイソンの、

 FGファイターギアのスクラップの山と、

 レッドバイソンのリーダーのジャドが乗っていた、

 防御特化の高性能AIエーアイ搭載と思われる、

 ニーゼルレーゲンと思われる、

 スカーレットと呼ばれたGギアを強奪する事に成功。







 そして、

 マカロニさんが軽くスカーレットを調べたところ、

 スカーレットの正体が、

 Gジェネラル²ギアの中では最低性能の、

 ニーゼルレーゲン……ではなく、

 それが、実はフェアタイディゲンという、

 Gジェネラル²ギアである事、




 フェアタイディゲンという機体は、

 AアズラエルJジョブズという、

 過去のとある防御能力が極端に高い英雄的パイロット、

 その操縦技術を、トレースする、

 防御型特価型高性能AIエーアイを、




 敢えて、性能が低いと世間で言われる、

 内蔵ないぞうOSオーエスの、

 58ごじゅうはちを積んだ、

 ジーナに試験的に搭載し、




 性能が低いと言われるGギアOSオーエスでも 

 高性能AIエーアイプログラムの、

 AアズラエルJジョブズを積めば、

 量産機のジーナでも、存分に戦えるんだ!!




 と、意気込んで、制作陣が、

 AアズラエルJジョブズをインストールしたんだけど…。







 AアズラエルJジョブズによる機体の反応性が、

 余りにも高過ぎた為、ジーナのままでは、

 AアズラエルJジョブズのフル性能を試せないという話になり、




 その上で、そんな経緯の機体なのに、

  AアズラエルJジョブズを搭載したら、

 ジーナでも戦えるんだ!




 という、元の方針を、

 言い訳としてでも、

 何とか継承した様に見せたかった様で、

 外部の人たちに見せても、

 無理やり面子を立たせようとして、

 このジーナ頭のままらしいんだけど、







 なのに、

 ボディー部分は、ジーナのままだと、

 どうしてもスペックが足りないという話になり、




 それでも、いちいち、

 性能が低い機体でも強く出来るんだ‼

 という事を誇示したかったらしく、




 結局、仕方なく、ボディーパーツを、

 ジェネラルギアの中では、

 最低性能と言われる、ニーゼルレーゲンに変え、




 結果、

 量産型FGファイターギアのジーナの頭の上で、

 最低の性能のジェネラルギアと呼ばれる、

 ニーゼンレーゲンのボディーパーツにして、

 その上で高性能なんだ‼

 と、弱い機体でも、

 AアズラエルJジョブズされあれば、

 凄い性能になり戦えるんだ‼

 というアピールをしたかったらしい。




 で、本当に、

 AアズラエルJジョブズの性能が、

 全身がジーナだけの時に比べ、顕著けんちょに性能が上がり、




 そして、ボディーも、

 ただニーゼルレーゲンに、そのまま乗った時とは、

 比べ物にならない防御性能の反応になった、

 高性能Gジェネラル²ギアだと分かった。





 が、|

 AアズラエルJジョブズが、

 元となった英雄的パイロットさんの動きをトレースする時に、

 余りにも反応が高過ぎた事と、

 元となる英雄さんが、

 防御的な操縦のスペックの高さが事前に評価され過ぎたせいで、

 制作陣が、英雄的なパイロットさんの、

 アズラエル=ジョブズさんの動きの中でも、

 徹底的に防御行動に重きを置き、

 攻撃行動を二の次にチューニングしてしまい、

 自分から攻撃行動をしない防御特化の欠陥AIエーアイになってしまい、

 更に、パイロットの操縦を補佐するAIエーアイだったはずなのに、

 パイロットの補佐を行わず、

 起動すると、AIエーアイが自動的に防御行動だけを行い、

 パイロットが自由に動くには、

 AアズラエルJジョブズを切らないとダメという、

 非常にクセのある機体である事が分かった。

 

 

 

 

 

 







 今はマカロニさんも含みで、

 トロイメンカッツェメンバーは全員、

 ソルファージュのブリッジで、休憩中という場面。








 ふと、みんなから少し離れた艦長席から、

 大喜びするミケさんを、

 眩しいモノでも見るような顔で見るバーダック艦長に気付いた。




 その顔が、

 オイラが38さんぱちの扱い方を始めて覚えた時に、

 父さんが見せた顔とダブって見えて、

 ソルファージュの艦長で最年長って事で、

 気後れして、あんまり話した事のないバーダック艦長と、

 ふと話してみたいと思わせた。








「バーダック艦長。

 ミケさん、凄く、嬉しそうですよね。」

 とりあえず、あるがままを伝えてみる。




「ああ。そうだな。

 うちの姫さんな、戦闘中は、いつもピリピリしているが、

 姫さんも、嬉しい時は、こんな風に嬉しいって体現できる、

 普通のむすめなのさ。」

 どうも、姫さんっていうのが、ミケさんの事の模様。




「あの可憐な笑顔を見ていると、

 あの人が、世間では有名な、

 極悪TSトレジャースティーラーチームのリーダーで、

 魔王のアダナが付けられた人とは思えないっスよ。」




「極悪TSトレジャースティーラーチームか。

 まあ、確かに、世間じゃそういう認識だろうな。

 だがだ、姫さんや野郎共やろうどもはな、

 本当はGギア強奪なんてしたいワケでもないのさ。」




「うん?

 ミケさんも、皆さんも、

 本当はGギア強奪を……したく……ない?」



「ああ。だが、今はオマエには、まだ全ては話さん。

 話すとしたらオレじゃなく、

 姫さんがじかにオマエさんに話すだろうさ。



 オマエさんが本物なら、遠くない未来に、そういう日が来る。

 だが、その時が来るまでも、オレはともかく、

 姫さんや野郎共やろうどもが、

 世間が言うような、ただ単純に他者のモノを強奪するだけの、

 極悪人だとは思わないでいてやってくれ。

 頼むぜ、ロクスリー。」

 バーダックさんが、オイラにというより、

 見えない何か……もしかしたら運命ってモノかもしれない……、

 そういう何かにすがる様に、言葉をつむいでくる。







 本物とか、正直、何の事か分らないけど、

 そんな顔されたら、いくらダメなオイラでも、

 黙って頷くしか無くなるじゃないか。




 オイラが無言で頷くと、

「ああ、ありがとうな、ロクスリー。」

 と、オイラの頷きに礼の言葉を言った後、




「ロクスリー。

 オレの見立てだとな、オマエが本物かどうかは、まだ分らん……。

 分らんが……。オマエは本物になれる素質がある。」

 フッと軽く微笑を浮かべ、

 バーダック艦長が、オイラに握手を求めた。






 その無骨な手と握手を交わすと、ニッコリ顔で、

「ま、今は、まだまだヒヨッ子だがな!」

 バンバンとオイラの背中を叩いてきた。




「ハハ……。

 じゃあ、オイラ、早く、

 その本物って奴に成長しないとっスね。」

 オイラも、できる限り、ニッコリ笑顔で応える。












 バーダックさんの居た艦長席の前から、

 ミケさんたちの居る広間まで戻った時、

「このフェアタイディゲンというGギアは、マカロニの話やと、

 超高性能AIエーアイ搭載の、

 試作型Gジェネラル²ギアって話やし、

 シュタイガーンバオアーと違って強奪依頼された機体やないから、

 まずは徹底的に調べた上で、高く売ってガッポリや!」

 と、ミケさんが大喜びで豪語した。




 それに対して、

「うん?

 シュタイガーンバオアーは強奪依頼されていた?

 強奪依頼されていたって、

 どこかの街のギアショップとかがミケさんたちのクライアントで、

 奪って持って来たら報酬を払うとか言われているんスか?」

 当然の疑問を口にするオイラ。




「あ~…。

 ちゃうねんな、それ。

 ちょっと複雑やから、

 まあ、またおいおい説明するわ。」

 と、ミケさんが、説明が難しいという感じで、言葉を濁した。




「まあ、いつか聞けたら良いや、くらいっスから、良いんスけどね。

 それと、もう一つ気になったのは、

 さっき言っていた、ガッポリって言葉、

 何か守銭奴しゅせんどっぽいから辞めた方が良いんじゃないかな~、

 ってとこっスね。」

 何気なく、気になった点を述べると、




「ロクスリー君! 金は大事やねんでッ‼」

 ミケさんがメチャクチャ険しい表情で怒りだしたッ⁉




「あちゃー。」

 なげきの声をらすケビンさん。








「金が無いとGギアの修理も整備もできへんッ‼

 Gギアの事だけやないッ‼ このソルファージュいう住居ッ!

 食うモンッ‼ 飲むモンッ‼ 着るモンッ‼ その他の日常品ッ‼

 何でも金が掛かるんやッ‼ 守銭奴しゅせんど、結構ッ‼

 常日頃つねひごろから金の算段をしてへんかったら、

 イザという時にエライ目を見るんやッ‼

 その辺、キミは分かっとるんかッ⁉」

 ミケさんが凄い憤怒ふんどの形相で、怒鳴り声で問い詰めて来るッ⁉




「えッ⁉ えッ⁉ えッ⁉」

 勢いに飲まれるオイラ。




「何や君ッ⁉

 ちゃんと話を聞いとったんかッ⁉

 そもそも……」

 ミケさんがさらに声を荒げたところで、




「コホン。ミケ、そのくらいおさえてくれんか?」

 バーダック艦長が仲裁に入ってくれた。




 バーダック艦長の仲裁の言葉を聞いて、

 ミケさんが、熱が冷めたという感じで、

「あ~。

 ちょっと熱うなり過ぎたな。

 ちょい、マカロニと一緒に、

 あのフェアタイディゲンいうGジェネラル²ギアを、

 さらに詳しく調べて来よかな。

 まあ、ロクスリー君は、もうちょっと金の勘定をできるようにしときや!

 ほな行くで、マカロニ!」

 ミケさんが、バツが悪そうに言いながら、マカロニさんとデッキの方に向かった。








「何か、ミケさん、凄い剣幕でビックリしたっス……。」




「ボクもおどろきました。」

 二人して顔を見合わせ、

 おどろきを伝え合う、オイラとトニーさん。



「悪い、ロクスリーとトニーには話してなかったな。

 守銭奴しゅせんどとか金関係の言葉はあねさんにとって禁句なんだ。」

 ケビンさんが、本気で済まなそうに、手の平を合わせて、頭を下げて来る。




「まあ、アイツにも色々あんだよ!

 金の話の時はアイツには、もう少し気を使ってやってくれ。

 普段は見ての通り根は凄く良い奴だからな。

 スマンが頼むぜ、ロクスリーもトニーも。」

 バーダック艦長も、何かバツが悪そうに、

 ミケさんがアレほどお金の話で激昂げっこうした理由は伝えず、

 オイラたちに、今後、気を付ける様にと言って来る。








「了解っスよ。

 まあ、さっきのは、ビックリしたっスけど、

 いつもは確かに気の良い優しい人っスからね。

 これからはミケさんにはお金の話は控える事にするっスよ。」

 詳しい話は何も聞けてないけど、誰でも聞かれたくない事ってあるよね。

 きっと、この話が、ミケさんや皆さんにとって、そうなんだと判断してみる。




「ボクも気を付けます」

 トニーさんも、深くは聞かずに、了承の言葉を告げた。




「すまんな、ロクスリー! トニー!」

 先ほどのバツの悪そうな顔から、ニッコリ笑顔に変わるバーダック艦長の表情。

 よっぽど、ミケさんの事が好きなんだろうね、この人。










 と、オイラがそんな事を考えた刹那せつな

 ソルファージュ艦内にアラート音が鳴り響いたッ⁉




「何で、この艦は、

 こんなに次から次にアラートが鳴るの⁉

 今度は、誰がおそって来たのッ⁉」

 戦々せんせん恐々きょうきょうとするオイラ。




「どうしたセリアッ⁉」

 バーダック艦長がセリアさんに迅速に訊ねる。




「デッキ内で爆発が起こった模様です。

 あッ⁉ 今、ハッチが破壊されて、

 フェアタイディゲンが艦外に出撃しましたッ‼

 デッキのリーダーたちに通信を繋ぎますッ‼」

 と、あせりの声で言いつつ、

 ミケさんとマカロニさんとの通信を繋ぐセリアさん!






「せっかく強奪したGギアたちが、

 いくつかお釈迦しゃかにされてもうた……。

 ああ……ああぁぁ……。」

 と、モニターに写ったミケさんが、

 おもむろに要領を得ない通信をして来た。




「いったい、どうなってんだッ⁉

 レッドバイソンかラフィンスカルの連中の誰かが、

 艦内に紛れ込んでいてフェアタイディゲンが強奪されたのかッ⁉

 今のミケでは要領を得んッ‼ マカロニッ‼ 詳細を報告してくれッ‼」

 バーダックさんがマカロニさんに事の詳細を訪ねる。




「ミケさんと一緒にフェアタイディゲンと、

 内蔵されている、AアズラエルJジョブズを、

 もっと大幅に詳しく調べる為に、



 先生から特に指示が無い機体だった為、

 売るにしても、折角だかと、

 ピーアールポイントを徹底的に詳しく調べ、

 より高値で売りやすくする為にと、

 フェアタィディゲンの頭部を、

 外部から大きく分解しようとしたら、



 AアズラエルJジョブズが、

 自衛的に防御行動に出た様な感じで、

 フェアタイディゲンが暴走して動き、

 デッキ内でレーザーライフルを発砲したのです。



 その際、強奪した数機のFGファイターギアが破壊され、

 さらにハッチが内部から壊されて、そのまま外に逃げられたのですよ。」

 あせりながらも、丁寧ていねいにマカロニさんが説明して来る。







「高性能AIエーアイが、

 高性能過ぎて扱い切れずにあだとなったワケか……。」

 バーダック艦長が、なるほどと頷く。






「フェアタイディゲンを修理した時と、補給した時、

 さっきざっとだけ調べた時は、

 AアズラエルJジョブズを切っていたのですが、

 頭部を分解する前に、AアズラエルJジョブズを試験的に付けて、

 データ検証をして、その後にAアズラエルJジョブズを、

 切り忘れたのが痛かったです……。



 更に、フェアタイディゲンの敵味方信号を、

 レッドバイソンが使用していた時のままで、

 ちゃんとこちらの機体や人員を、味方識別に、

 変更へんこうし忘れていたのが最大の失敗でした……。



 その上で、AアズラエルJジョブズの、プログラムコピーも、

 シュタイガーンバオアーと違い、先生から指示が出てなった為、

 くまなく、じっくり、好きなだけいじれると思って、

 行っていませんでした。



 ボクの怠慢たいまんでした……。申し開きもありません……。」

 自身の不備をびつつ、冷静にマカロニさんが言って来る。





「ああ……ああ……。

 この破壊されたFGファイターギアたち……。

 壊されてへんかったら…。

 ちゃんと売れて金になっとったのに……。

 ああ……ああ……ああぁぁ……。」

 ミケさんが放心ほうしんしたようつぶやく。







「過ぎちまったモンは仕方ないですよ、あねさん。」

 と、ケビンさんがフォローの言葉を掛けるが、




「……クッ……クックックッ……フッフッフッ……ハァーハッツハッハッ‼」

 突然、ミケさんが笑い出したッ⁉





「リーダーが壊れたッ⁉」

 おどろきの声を上げるユリンさん。




「嫌な予感しか、しないなぁ……。」

 と、リッドさんがこぼす。







「ブッ壊す‼ ブッ壊したるッ‼

 あのフェアタイディゲンいうGジェネラル²ギア

 追い掛けてブッ壊すでッ‼

 金のうらみの恐ろしさを教えたるんやッ‼」

 思いっきりキレギレで言って来るミケさん。




 メチャ怖いんですけどッ!?







「まあ……当然こうなるよな……。」

 ケビンさんが諦め顔で言う。




「ちょッ⁉

 あんな強かった機体を追い掛けても損害が増えるだけっスよッ⁉

 辞めときませんッ⁉」

 オイラが、何とか懇願してみるが……、




「あかんッ‼ 絶対にブッ壊すんやッ‼」

 ミケさんが目を大きく見開き意気込んで叫ぶ。




 ミケさんのブレーキ、完全に壊れた模様ですよッ⁉







「まあ、金絡かねがらみでキレたうちの姫さんはおさえられん。

 悪いが付き合って貰うぞ、みんな!」

 ミケさんの意気込みを見て取って、

 バーダック艦長がオイラたちをさとす。




「ああ……すんごい、またデッドループしそうな予感がする……。」

 涙をチョチョ切らせなげくオイラ。










「セリアッ‼

 フェアタイディゲンを追随ついずいするッ‼

 ナビゲート頼むッ‼

 壊されてへんもう一方のハッチに、

 タイニーダンサーを回してうちを出しッ‼」

 ミケさんがタイニーダンサーに乗りつつ言う。




「了解です、リーダー。

 フェアタイディゲンは我が艦から2時の方角に進んでいます。

 ハッチオープン。進路クリア。

 カタパルト、ハンガー、起動します。

 タイニーダンサー、出撃して下さい。」

 セリアさんがミケさんをナビゲートする。




「ミケ=スターライト……! タイニーダンサー……! 出るでッ‼」

 ミケさんが意気込んで先行して出撃する。





「あのGジェネラル²ギアは、

 いくらあねさんでも1人じゃ無理だ!

 オレたちもGギアデッキに行って出撃だ!」

 ケビンさんがオイラたちをうながす。




「いやぁ~……オイラが行っても……、

 足手まといっていうか……その……。」

 と、お茶を濁すオイラに、




「だぁー! つべこべ言わず、オマエも出んだよ!」

 と、ケビンさんがオイラの耳を引っ張って、

 Gギアデッキに連れて行く。




「痛い! 痛いっスよ、ケビンさん!

 そんな力いっぱい引っ張ったら取れちゃいますって!

 痛たたたた! 取れる! 大事なとこ取れちゃうッ‼」

 ケビンさんにGギアデッキに連れら、

 這々ほうほうていのオイラ。




 それを聞いて、

「ケビンに引っ張られて、

 大事なとこ、取れちゃうの、ロクスリー君⁉

 これは新手のギシアンですかッ⁉

 ハァハァ⁉ 思わず萌えちゃうッ‼」




 ブバ……ッ⁉




 出ちゃったッ⁉




 出ちゃったよッ‼




 ユリンさんの3倍の赤い奴、

 鼻腔びこうからなく出ちゃったよッ‼




 ツッコミのミケさんが居ないのに、

 Gギアデッキは大惨事だいさんじですよッ⁉








「ゆ…ユリンさん、お気を確かにッ!」

 トニーさんが甲斐甲斐かいがいしく、

 ユリンさんに、ポケットティッシュで作った鼻栓はなせんを渡す。




 こんな時でもユリンさんを気遣きづかえるトニーさん、マジ天使!








「ハッ⁉

 出してない! 出してないよ⁉

 花も恥じらう純情乙女のユリンちゃんが、鼻血なんて出してないよッ⁉」

 鼻栓はなせんせんをしながらも、

 鼻声でわけをするユリンさん。




 何で、アレで鼻血がバレてないと思えるのか謎で仕方ない。










「このバカ!

 こんな事してる場合じゃねぇってんだよ!

 あねさんとマカロニだけじゃ、

 あのGジェネラル²ギアはヤベぇってのに、

 オマエがもっとヤバくなってどうすんだよッ⁉」

 ベシっとユリンさんの頭にツッコミを入れるケビンさん。




「とにかく、とっとと出撃して追いつくぞ!

 オレは先に出るぜ!」

 ケビンさんが、ラーゼンレーヴェに乗り込み、

 カタパルトに移動する。




「ケビン=ブロッサム! ラーゼンレーヴェ! 出るぜ!」

 ケビンさんが、出撃して行く。












 マカロニさんは、

 オイラたちがブリッジから、

Gギアデッキに移動する間に、

 先に出撃した模様。





「よ~し!

 御飯3杯は行けそうな新手のギシアンで、

 脳内燃料満タンのユリンちゃんも出撃しちゃうぞ~!

 ユリン=エメラルド! エンジェルシード! しゅっぱ~つ!」

 ユリンさんが、鼻栓はなせんけて鼻声で出撃して行く。






「さぁ、殿しんがりはボクがやりますから、ロクスリーさん!」

 トニーさんが、オイラを急かす。




「嫌な予感しかしないんだけどなぁ……。」

 いそいそと、ゲズCツイン²カスタムに乗り込み、






「痛い思いだけはしたくないんだけど……、

 後でミケさんにどやされるのも嫌だし……、

 仕方ないから出撃っス!

 ロック=ロクスリー!

 ゲズCツイン²カスタム! 行きます!」

 カタパルトの横ハンガーの勢いでダッシュしつつ、

 とりあえずエンジェルシードの後ろに着地し進む。




 そのオイラたちをトニーさんのアウスブレンデンが超えて出撃して行く。








 程なくして、

 タイニーダンサーと、ラーゼンレーヴェと、

 フェアタイディゲンがクロスコンバットしている場面に遭遇。







 …って……え…ッ⁉




 タイニーダンサーとラーゼンレーヴェの左腕の装甲に風穴がッ⁉

 装甲を貫通されて火花が散っているんですけどッ⁉




 トロイメンカッツェのトップエースたちが、

 こぞって被弾したって言うのッ⁉




 あ、良く見ると、

 フェアタイディゲェンの右手にトライバレルがッ⁉




 あのGジェネラル²ギア

 ソルファージュの倉庫から予備のトライバレルを盗んだっていうのッ⁉





 でも、フェアタイディゲンは、

 防御や反撃はメチャ上手いけど、

 自分から攻撃は出来ないんじゃなかったのッ⁉




 反撃で被弾したって感じどころじゃないんじゃないの、

 あの被弾の仕方はッ⁉





「クッ……。

 AアズラエルJジョブズは防御行動や反撃行動だけで、

 自分から攻撃して来るとか攻撃的な事はできへんかったんちゃうんかッ⁉

 それに、この前より数段強うなっとるぞッ⁉ どうなっとんのやッ⁉」

 ミケさんが、オイラと同じ疑問を叫ぶ。




「攻撃行動に出て来たのは、

 AアズラエルJジョブズが暴走している為でしょうね。

 先日より強くなっている方は、恐らくフェアタイディゲンが無人の上で、

 AアズラエルJジョブズが動いている為に、

 パイロットを無視して、

 コックピットに殺人的なGかじゅうが掛る程の、

 超加速で動いているからだと思われます。」

 マカロニさんが冷静に分析する。








 でも、それってヤバいんでないのッ⁉




 暴走して攻撃行動に出る様になっただけでもヤバいのに、

 パイロットが乗ってない事で、逆にパワーアップしているとか、マジ勘弁ッ‼






「クッ……けど相手は1機やッ‼

 かこんでたためば、

 どれだけ高性能なAIエーアイでも切り崩せるはずやッ‼

 みんな! フェアタイディゲンを囲むでッ‼」

 ミケさんが意気込んで、オイラたちに指示する。







「了解だ、あねさん!」




「了解です、ミケさん!」




「OK、リーダー!」




「分りました、ミケさん!」




「ああ……やっぱり、

 すんごい嫌な予感がするんだけどなぁ……。」

 と、嫌な予感に身を震わせつつも、

 オイラも戦列に加わわり、フェアタイディゲンを囲む。







「よし、みんな、一斉攻撃や!

 うちに続き! 行くで! トライバレル、レーザーや!」

 ミケさんがトライバレルのレーザーを射出するが、

 フェアタイディゲンが素早い動きでシールドで難なくふせぐ!




「アリーエルスラスター全開! 燃費度外視だ! オサフネッ‼」

 ケビンさんが、初撃からアリーエルスラスターを併用しつつ、

 オサフネで斬り付ける!







 でも、ダメだ!




 アリーエルスラスターの超加速で斬り付けたのに、

 フェアタイディゲンがトライバレルのレーザーソードを発動して、

 オサフネを斬り払った⁉




 トライバレルのせいで、

 レーザーブレードしか無かった時と違って、

 オサフネでさえ、直接、切り払える様になっちゃったっていうのッ⁉









「両手が塞がったのならボクにだって!」

 トニーさんが、渾身のキャノン砲を発射する!




 だけど、フェアタイディゲンが、

 トライバレルのレーザーで、キャノン砲を撃ち落とした⁉




 ミサイルならまだ分るけど、キャノン砲を撃ち落すなんて無茶苦茶だッ⁉

 どんな神掛かった防御技能なんだッ⁉







「ユリンちゃんを忘れてもらっちゃ……」

 と、ユリンさんが攻撃の掛け声を言おうとした瞬間に、

 フェアタイディゲンの方がエンジェルシードに、

 背部垂直はいぶすいちょくミサイルと、

 トライバレルのレーザーを打ち込んだッ⁉




「うわッ!?

 ミサイルは、ともかく、

 トライバレルはヤバいよッ⁉」

 ミサイルとトライバレルのレーザーを、

 もろらうエンジェルシード。




 でも、無敵重装甲のエンジェルシードなら、大丈夫……じゃないッ⁉




 胴体部に当たったミサイルは問題なく超重装甲で無傷だったみたいだけど、

 トライバレルのレーザーが当たった左腕の装甲が剝げ、

 バチバチと火花を散らせている⁉




 あれ、トライバレルじゃなくて、

 攻撃力強化版の、ラーゼンレーヴェ用の、

 予備のAアサルトトライバレルだったんだッ‼









「ミサイルくらいなら問題ないけど、

 Aアサルトトライバレルの一撃は、

 流石にエンジェルシードでもキツイってばッ‼

 うわっ⁉ 今ので修理装置がやられちゃったよッ⁉」




 マジでッ⁉




 こんな強いGジェネラル²ギアとの対戦で、

 オイラたちの命綱とも言える、

 エンジェルシードの応急修理が出来なくなったとか、

 何の罰ゲームなのッ⁉







「ならば、この砲撃で!」

 マカロニさんが、

 右肩部うけんぶの大型レーザーレールガンを撃ち出す!




 しかし、何と、その大型レーザーレールキャノンの一撃に、

 Aアサルトトライバレルのレーザーソードを当て、

 レーザーを重ねて、軌道きどうらせた⁉




 マジでッ⁉

 実弾兵器じゃなくて、

 レーザー兵器の軌道きどうらすなんて、

 有り得るのッ⁉








 そのままの勢いで、フェアタイディゲンが、

 オイラのところに突っ込んでくるッ⁉

『マスター!

 フェアタイディゲン、こちらに向かって突撃して来ます!

 距離、200‼』




「ちょッ⁉ まッ……」

 そこで凄まじい衝撃を感じた。




 フェアタイディゲンが、

 オイラのゲズCツイン²カスタムのコックピットに、

 エンジェルシードの装甲をも損傷させた、

 Aアサルトトライバレルのレーザーを至近距離で撃ち込んだんだ……。

































「ほら……やっぱり……。

 ……そして、いつも通り、死ぬほど痛い……。」

 圧倒的な痛みが身体からだを突き抜ける。

 皮膚が溶ける痛み。

 骨が溶け落ちる痛み。

 眼球が焼けただれる痛み。

 全身が痛覚の神経になった様に痛みだけを身体からだの全てが感じる。

 そして、急激な意識フェード遮断アウト……。

 そこでまぶぎる発光はっこうした光景こうけい途切とぎれた。


 一瞬、世界が一点に集約される様な妙な感覚を覚えた。

 ボヤけた視界が、徐々に明瞭めいりょうになってくる。
































「クッ……けど相手は1機やッ‼

 かこんでたためば、

 どれだけ高性能なAIエーアイでも切り崩せるはずやッ‼

 みんな! フェアタイディゲンを囲むでッ‼」

 アレッ⁉ こんな前に戻るのッ⁉




 って事は……、

「これ…オイラじゃ無理だわ…。」

 この地点に戻ったって事は、多分、オイラが戦列に加わるだけで、

 死んじゃうって事なんだ、きっと。





 って事で……。

「ちょっ……、

 どこ行くねん、ロクスリー君⁉」

 ミケさんの指示に背いて、ソルファージュの艦内に単機で帰艦するオイラ。





「何やっとんねん、ロクスリー君ッ⁉ 君も戦わんかッ⁉」

 と、ミケさんに怒鳴られるが、




「いや、ミケさんたちには分からないっしょうけど、

 オイラ、もう既に1回、そいつに殺されているっスからねッ‼

 オイラじゃ無理ッ‼

 ミケさんたちのKGナイトギアたちで何とかして下さいッ‼」

 と、答えるオイラ。




 マジ、オイラじゃ無理だもん!






あねさん! コイツ相手じゃ、うかつに話しているのも危ねーですよ!」

 ケビンさんが、的確に言って来る。




「まあ、現状を客観的に分析すると、

 ロクスリー君の決断の方が英断と言えるでしょうね。

 ここは、ボクたちのKGナイトギアたちでだけで、

 何とかするしかありませんね。」

 マカロニさんも冷静に言ってくれる。








「クッ……しゃあないッ‼

 ほな、残ったメンバーで、

 あのフェアタイディゲンいうGジェネラル²ギアを、

 メッタメタにしたるでッ‼ みんな、うちに続きッ‼」




「了解だ、あねさん!」




「了解です、ミケさん!」




「OK、リーダー!」




「分りました、ミケさん!」

 ミケさんの掛け声に、ケビンさんたちが答える。







「実弾は、切り払われ易い!

 でもレーザーなら行けるはずや!

 AアズラエルJジョブズは、

 レーザーも切り払って軌道をらすみたいやけど、

 かずって、アイツの手を塞いだら、

 流石のアイツでもレーザーの切り払いは出来んはずや!

 行くで! トライバレル! レーザーや!」

 テキパキと指示を出すミケさん。




 オイラが指摘するまでもなく、

 レーザーも切り払らわれて、

 軌道きどうを変えられる事に気付いている……、

 って事は、オイラたちが追いつく前に、

 既にレーザーを撃って切り払われたのか。






 ミケさんが、

 トライバレルのレーザーをフェアダイディゲンに撃つ!



 しかし、そのレーザーを、

 フェアタイディゲンが盾防御シールドぼうぎょする!







「そう来るのは分っているんだから!

 Lライトトライバレル! レーザーよ!」

 エンジェルシードが、

 Lライトトライバレルのレーザーをはなつ!




 そのレーザーを、フェアタイディゲンが、

 Aアサルトトライバレルのレーザーソードで斬り、

 軌道きどうらす!







 さらに、反撃とばかりに、

 Aアサルトトライバレルのレーザーが、

 エンジェルシードをおそう⁉






「うわっ⁉ Aアサルトトライバレルはヤバいってば‼」

 エンジェルシードの胴体部を狙ってはなたれたレーザーを、

 ユリンさんが、左腕をたてにする事で、

 何とか胴体部への被弾をふせぐ!




 でも、そのお陰で、

 またしても左腕の修理装置が壊れちゃいましたよッ⁉










 被弾したエンジェルシードを尻目に、

「アウスブレンデンは実弾兵器しかないですが、

 ボクも、少しでも!」

 トニーさんのアウスブレンデンがミサイルを射出する!




 しかし、そのミサイルを、

 フェアタイディゲンが、

 背部垂直はいぶすいちょくミサイルで迎撃げいげきする!

 ミサイルでミサイルを相殺したっての⁉




「そ…そんな……⁉」

 驚愕きょうがくの表情を浮かべるトニーさん。










「ですが、たたければ!」

 マカロニさんが、遠距離用大型レーザーキャノンを撃つ!




 その直撃コースのキャノンの一撃を、フェアタイディゲンが、

 Aアサルトトライバレルのレーザーソードで斬り、

 軌道きどうらす!




 さらに、返す刀と言わんばかりに、

 垂直すいちょくミサイルと、

 Aアサルトトライバレルのバレットを、

 Aアリーエルフィールドバリアでふせがれない様に、

 えてレーザーをまとわないノーマルバレットにして、

 フェストゥングに向けてはなつ!






 その胴体部直撃コースの弾道を、

 フェストゥングが、左手でふせぐ!




 しかし、シールドを装備してない、

 の左腕が、悲鳴を上げる!








 レーザー攻撃なら無敵のフェストゥングだが、

 重装甲でもあるとはいえ、

 ミサイルの実弾兵器のオンパレードに加え、

 ノーマルバレットとはいえ、

 Aアサルトトライバレルのバレットの一撃を食らい、

 左腕が火花をはなつ!




「クッ……なんて反応速度なのですかッ⁉」

 マカロニさんが、何とかフェアタイディゲンから距離を取る。








「そんだけ暴れりゃ、

 こっちの攻撃まで手が回らねぇだろ⁉

 アリーエルスラスター全開だ!」

 ラーゼンレーヴェが、

 アリーエルスラスターを全開にし、ぜる!




「食らえ! オサフネだ!」

 その超機動の一撃にも、フェアタイディゲンが、

 きっちりシールドを重ねてくる!




 ただシールドを重ねるだけなら、

 オサフネの圧倒的出力でせられる所を、

 前にレーザーブレードの時にオサフネをいなした時の様に、

 シールドすべらせて、

 ラーゼンレーヴェの横に回り回避したッ⁉







 さらに、シールドで回避した瞬間に、

 近距離で、両外脚部りょうがいきゃくぶに装備している、

 グレネードランチャーをラーゼンレーヴェにお見舞いする!






「マジか⁉

 クッ……脚がやられた⁉

 脚部きゃくぶのアリーエルスラスターが使えねぇだと⁉」

 形状が変わるほど損傷したワケでは無いとはいえ、

 脚部きゃくぶのアリーエルスラスターや、ブースターが、

 使えない程に、損傷させられた為、

 何とか背部ブースターをかして、

 急ぎ逃げ切るラーゼンレーヴェ。









 これ、マジで言ってる⁉

 トロイメンカッツェのエースメンバーたちがまるかなわないとか、マジなの⁉






「クッ……脚部きゃくぶのアリーエルスラスターが死んだ……。

 迂闊うかつめねぇ……。」

 うなるケビンさん。




「これは厳しいですね……。」




「なんて防御性能なのよ……。」

 マカロニさんもユリンさんも、

 フェアタイディゲンの超性能にあせりの表情を浮かべる。









「みんな、

 アイツは、レーザー攻撃も軌道きどうらすし、

 連携してもコンマの間に防御を整える!

 そやったらや!

 みんなで、1、2の、3で、四方からレーザーで、一斉に攻撃や!」





「なるほど!」




「了解だ、あねさん!」




「OK、リーダー!」




「アウスブレンデンにはレーザー兵器は無いですが、ボクも援護します!」

 マカロニさんたちが、了承の言葉を紡ぐ!








「いくで! 1、2の、3ッ‼」

 ミケさんのカウントダウンの後に、

 皆さんが、四方から、

 レーザー攻撃でフェアタイディゲンを一斉攻撃する!




 最初に飛んだ、トニーさんのアウスブレンデンのキャノン砲を、

 Aアサルトトライバレルのレーザーソードで切り払い、

 返す刀で、タイニーダンサーのトライバレルのレーザーの一撃に、

 レーザーソードを突き立て、軌道きどうらし、

 エンジェルシードのLライトトライバレルのレーザーを、

 シールドで、ふせぐ!




 しかし、いくら超性能の防御能力でも、

 同時にはなたれたフェストゥングのレーザーキャノンにまで、

 手が回らない!




 同時攻撃の、お陰で、

 コンマの差で、フェストゥングのレーザーキャノンが、

 フェアタイディゲンの胴体部に着弾する!







「それだけでは済まさんでッ‼」

 ミケさんのタイニーダンサーが、さらに追随!




 フェアタイディゲンが最後の抵抗で、

 頭部バルカンでタイニーダンサーの胸部を撃つが、

 タイニーダンサーの動きの方が一歩早い!




 トライバレルのレーザーソードが、

 フェアタイディゲンの胸部コックピット部分を貫く!




 その攻撃で、

 フェアタイディンゲンの真っ赤に光っていたゴーグルアイの光が消え、

 フェアタイディゲンが沈黙した。











「やっと動きが止まったね。

 しかし、うちとした事が、めっちゃ被弾してもうたな……。」




「仕方ないですよ、あねさん。

 オレの相棒もボロッカスにやられましたからね。」

 ミケさんの呟きに、ケビンさんがおどけてみせる。




「こっちも、凄い損耗率だしね。」

 エンジェルシードの左腕の損傷箇所を庇いながら、ユリンさんも言う。




 あの無敵装甲のエンジェルシードを、

 ここまでやり込めるとか、

 Gジェネラル²ギアってどんだけ化け物なの⁉









「う~ん……ブッ壊したろ思ってたけど、こりゃ採算が合わんな。

 やっぱり捕まえて売ろか。ケビン、一緒にコイツを運ぶで!」

 と、ミケさんがタイニーダンサーで、

 フェアタイディゲンを抱え上げようとしたところで、

 フェアタイディゲンのゴーグルが再度、赤く光ったッ⁉







「こ…コイツ…ッ⁉」

 フェアタィディゲンが、ミケさんより先に動く!




 AIエーアイで動いているから、

 AIエーアイが搭載されてる頭部が無事なら、

 パイロット用の胸部コックピットが壊されても動くんだ、アイツ!




 さっき敢えて止まったのは、

 油断させて状況を打開する為だったんだ!







 タイニーダンサーが、

 至近距離からの頭部バルカンの射撃を、モロに食らったッ⁉

「あ…あぅッ⁉」

 撃墜は免れるも、軽量装甲の為、

 コックピット部分が露出するほど、

 装甲に甚大なダメージを食らうタイニーダンサー!





 ミケさんが怯んでいるうちに、フェアタイディゲンは、

 2時の方角にブースターをかせて逃走してしまう。







「クッ……まだ動けたんか……アイツ⁉

 うちとした事が油断した……ッ‼

 クッ……ッ‼ もう一度あの赤いのを追うでッ‼」

 ミケさんが叫ぶが……。




「ダメですよ、ミケさんッ‼

 損耗率が余りにも高すぎますッ‼

 一度、艦内で、ボクたちのKGナイトギアを修理しないとダメですッ‼



 今のままでは、もしここでまた、

 ラフィンスカルやレッドバイソンなどの、

 他のTSトレジャースティーラーたちにおそわれでもしたら、

 確実にボクたちは負けてGギアを強奪されますよッ‼



 ミケさんには悪いですが、

 ここは一時いちじ帰艦きかんしかありませんッ‼」

 と、マカロニさんが冷静にミケさんをさとす。







「クッ……しゃあない……。

 けど、KGナイトギアたちの修理が終わったら、

 あの赤いの……今度こそは採算とか捕まえるとか考えんと、

 確実にブッ壊したるッ‼」

 意気込むミケさん。




 でも、それって、

 あの化け物みたいに強いGジェネラル²ギアと、

 また戦わないといけないって事でしょッ⁉

































 ああ……。



 オイラが出撃するだけでデッドループする様な相手と、

 また戦わないといけないとか……コレ、何て罰ゲームなのッ⁉



 教えてッ⁉

 天国の父さんッ⁉ 母さんッ⁉

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