第14話 神無の月二十日・セルシアちゃんの剣
「母さん! オレ、狩りに行って来るぜ!」
「気を付けてね。いってらっしゃい!」
爽やかな朝日が川べりにある玉石に照らされていた。今日もいい天気よね!
エクロス君が相変わらずに、「地形を確かめる」と言ったら、すぐ飛んで行った。
リスティアちゃんが昨日に大騒ぎが起こっていた。あの「ドッガン!」の爆破音が、何と、川の下流に大爆発だった。周りの地形でも変わってしまった。
彼女は何と!「やりすぎじゃった!ゲッヘイ!」と惚けるだけで、誤魔化したいよ!! うちの子がどこの頭のおかしい爆裂娘なの!? あぁ、頭が痛いよ。でも、可愛い娘の姿を見て、イライラする気持ちがすぐ消えてきたよ!
「あぁ! はぁ! ……」
セルシアちゃんも相変わらずに、剣を磨いている。木の剣だけで、あんな凄まじい剣技を操られていった。本物の剣を使ったら、より強くなれるだろう。はやり、あの洞窟に行くか。
「セルシアちゃん。本物の剣…… 欲しいなの?」
「母上! 何をおっしゃるか? 本物の剣…… 欲しい! 欲しいでござるよ!!」
彼女は口をポカンと開け、目がキラキラしていた。
「なら、我と一緒にある場所に行って、で本物の剣を探してみよう!」
「わかってござる! 是非! 拙者を連れて行ってお願いでござる!」
二人が森に入っていた。クリオ君が過度狩猟していたため、ここに棲む魔物がもうほとんどなくなっていた。全部焼き肉に変わって、うちの息子を食べじゃったよ。アハハ……
セルシアちゃんは四人の中に、唯一我と同じ歩調の子であった。でも、彼女はきっといつかに翼が生えてきたよ。その時、我が一番遅くなじゃよ! でも、大丈夫! お母さんももうすぐ翼が生えるよ!
昨日の道に沿って、洞窟に入っていた。
ここは一階なのか? 下層のイメージは全然違うよ! 恐怖などの雰囲気が全然気づかなかった。
「母上…… ここはどこでござるか?」
洞窟上の天井を見て、昔のことを思い出した。
「ここはお母さんの生まれていた場所よ。でも、一番下の階層ね……」
もしここが我の出生地なら、まったく異なる人生へ向かうかもね。でも、悔しいなどの気分は全然いないよ! 可愛い子たちがいるもの!
ここは弱い魔物ばかりだった。マップ探索のおかげで、一階と地下一階が速やかで通過していた。一番綺麗な水の世界として地下二階に着ていた。
「わあ! 母上! あれを見て、綺麗いでござるよ!」
彼女が澄んだ水に泳いでいる魚を眺めて、手で口元を覆って、目が輝いていた。
「ウフフ~ 本物の美しいものはここだよ!」
彼女の手を繋いて、水路に飛び込んでいた。
この光景はどう見えて飽きなかった。泳いている色とりどりの魚たち。川の底にいる宝石みたいピカピアな珊瑚。
このような景色はセルシアちゃんが初めて見た。可愛い笑顔に表していた。
ちなみに、セルシアちゃんが我と同じ水の中に息ができるよ! でも、泳ぎは我の方が上手だもの。そして、あのタコと二度と会いたいため、速い方かいいよ!
「トン!」と、二人が水路から飛び出した。
「母上! これは凄いでござるよ! もう一度見たいでござるよ!」
「そんなに好きかしら。帰る時があなた自身でゆっくり泳いでいいよ! 今日の本意は忘れじゃだめよ!」
「承知でござる! 剣のことよね! 早く行ってござるよ!」
地下三階に降りていた。ここの光景を見て、夏凛とセツナさんのことを思い出していたため、目に涙が溜まっていた。
「は、母上! 如何していきなり泣いてござるか! 体の調子が悪いでござるか!?」
彼女が我の腕を取り合って、驚き慌てる様な顔に表していた。
そう…… よね! 彼女たちは既に我の娘に生まれ変わっていたよ!
「心配かけて、ごめんね。ちょっと昔のことを思い出した。もう大丈夫よ!」
「安心してござる! 拙者が必ず母上を守ってござるよ!」
「ウフフ~ 心強いね。あと少しよ、行こう!」
……
「はあ! 一閃!」
【…… EXP1200を獲得しました。種族レベルが28に上がりました】
セルシアちゃんが敵に向かって、物凄いスピードで剣を振っていた。白い気刃が飛び出していた。
「ツー!」と、十数体のゴブリンロードを真っ二つに斬っていた。
「母上! 如何でござるか! 全部一撃で倒してござるよ」
彼女が胸を突き出して、顎を高くあげて、自信な表情が表していた。
ここに着た時に、決して一撃でゴブリンロードを殺らなければならないことを教えていた。あんな汚い手には、娘の指一本さえも触れさせねぇよ!!
続けて前へ進んで、ピカピア閃いたものを気付いた。あれが、まさか!
「セルシアちゃん! 前のピカピアなもの、見えるの?」
「はい! 確か金属みたいなものでござるね」
「それはあなたの剣だ! 早く取ってくれ!」
彼女が地面に落ちていた剣と鞘を拾い上げていた。こっちに手を振れていた。
「母上! 見つけでござるよ!」
うむ。あれが剣というより、現実世界の『日本刀』だよね! さすが日本とそっくりした国『ヤエハナ』で作った武器だった。
しかし、その刃が既に何ヵ所こぼれていた。鞘の表面も傷だらけだった。前の戦う時に毀れたそうだ。
ごめんね。セルシアちゃん。あっとは必ずその剣を復元してあげるよ!
突然、剣がピンク色の光が差していた。その光がオーラに変わって、セルシアちゃんを覆っている。こっちにもその暖かくて優しいを感じられていった。
「母上! 見ってござるよ! この剣が……」
剣の刃面にこぼれていた欠けが全部直していた。イヤ! 剣の鍔がドラゴンの翼みたいな模様に変わってきた。既に新たな剣になっていた。傷だらけの鞘も白地にピンク色の『サクラ』という花の柄に着ける新しい鞘に変わってきた。
「この剣が、斬り味が凄まじいでござる! さらに、握ってだけで命の鼓動が聞こえてきたのでござるよ! 母上! 拙者、感謝申し上げてござるよ!」
彼女が大変嬉しそうだ。でも、どうしてあのボロボロな剣がいきなり変わってきたのかな?
……
まぁ、可愛い娘が好きならどうでもいいよ! それじゃ、そろそろ帰ろうよ!
【魔物接近中!ゴブリンロード120体です!】
マジ!! この数が多すぎよ! 二人一緒なら敵うかどうかがわからないよ! なら、セルシアちゃんの安全は最優先だ! そんなひどいこと、絶対に繰り返させない! お母さんは絶対に守って見せる!!
この時、魔物が四方から押し寄せっていた。あっという間に、囲まれてしまった。
「セルシアちゃん! お母さんは魔物の群れに道を切り開く。その隙に早く逃げてくれ! 後はお母さんに任せて!」
「母上を一人残したこと、拙者は決してしないでござる! そして、この魔物が拙者一人に任せてござるよ!」
「その気持ちが嬉しいけど、今はそんな…… !」
彼女の顔を見て、それは決して自慢ではなく、従容迫らない態度だった! なら、娘を信じるしかないよね!
「わかった。気を付けてね!」
彼女の顔に自信の微笑みに表していた。
「拙者に任せてござる!」
彼女が剣の柄を握って、膝が少し曲げっていた。ピンク色のオーラが全身に覆われている。
「
剣を振る瞬間、無数のピンク色のナイフが現れていた。誘導弾のように魔物の群れに狙い撃っていた。彼女もこの隙間に乗って、物凄いスピードで敵陣に突入して、姿が消えてしまった。
「
魔物の群れに爆風が起こっていた。数十体のゴブリンロードが空中に撃ち飛ばされていた。彼女の姿が現れていた。
「
彼女が剣を上に向けて振っていた。ピンク色の気刃が空中に飛び出し、魔物たちを当たった瞬間に、満開したサクラのように爆発していた。
散らばっていた魔物が、飛び交っているナイフに殺されていた。
【…… EXP12000を獲得しました。種族レベルが29に上がりました】
彼女が剣を鞘に収めていて、わかってこっちに走って来ている。
「母上! 敵を全部片づけてござるよ!」
僅か数分間で、120体のゴブリンロードがすべて殺されていた。セルシアちゃんの強さもはっきり分かっていた。その華麗なパフォーマンスみたいな動きと敵を瞬殺した技。彼女は正しく春に咲き誇る爛漫な
この強さを持つなら、こんな弱肉強食な世界に必ず生き抜けるよ! そして、一番重要なのは、彼女は我自慢の娘よ!
「コッロン…… !」
下から巨大な音が響いていた。地面が急激に揺れ始めていた。これは…… 地震!!?
「セルシアちゃん! 早く逃げろ!!!」
しかし、彼女が踏みつけた地面は割れていて、陥没してしまった。
突然やってきた状況が、彼女に反応する時間さえもなかった。地面の割れ目に落ちてしまった。
「母上!」
彼女の呼び声を聴き、我が何も考えず、必死な覚悟で前へ突き進んでいて、身を躍らせて飛び降りていた。
落ちている岩の中に、やっと彼女の姿を見つけていた!
「セルシアちゃん! 我の手を掴んで…… !!!」
彼女が手を伸ばしていた。しかし、この距離はまた届かなかった。
「あっと少し! あと少し! …… !
白い
彼女が安全に地面にたどり着いたことを見て、不安な心がほっとした。後は自分をコントロールして、地面に戻ろう!
「サイコキネ……」
自分に
「母上!!!」
…………
「母上! しっかりして!! 母上!」
あれ? 顔に…… 何が…… 落ちた? 暖かい……
これが! セルシアちゃんの声だ! どうして、彼女が無事で地面に戻っていたはず!!
慌てて目を開いた。セルシアちゃんの顔が現れていた。彼女が泣いている? さっきのは、彼女の涙か?
「母上! ご無事でござるか! 先ほど驚いてござるよ!!」
我が手で彼女の涙を拭いて、頬を撫でている。
「泣かないで。お母さんはもう大丈夫よ! 助けてありがとう! セルシアちゃん」
「何をおっしゃってござるよ!! 母上を守ることは拙者の義務でござる!」
そいえば、どうして、我らが空中に飛んでいるの?
「フウ! フウ!」という何かが煽っているような音が聞こえ出来た。それは…… セルシアちゃんの背中に、赤色の鱗に覆われていたドラゴンの翼が生えてきた!!
「セルシアちゃん! その翼は一体……」
「これでござるか? これが…… 拙者にも分からぬ。母上を救いため、下に飛び降りていた時、急に翼が生えてきていでござる!」
「そうっか。カッコイイよ! お母さんが大好よ!」
「なっ、何をおっしゃってござるよ!! 母上!」
彼女の顔が燃えるように赤くなっていた。照れるかな?
「母上! ここは危険でござる! 早く脱出してござるよう!」
こうして、彼女がお姫様抱っこで我を抱いて、上に飛び出していた。
これはうちの長女、セルシアちゃんだ。美しい顔の下に、誰にも負けず強さを持っている。そして、我と同じく綺麗なものを見て、すぐに夢中になっていたことでは、まるで合せ鏡のようだ! さすが自慢の娘よ!
地上から飛び出した瞬間。「コッロン…… !」と音が聞こえて、ダンジョンに入口が崩壊してしまった。
あの時、どうして何も考えずに、身を躍らせて飛び降りていたのか? 冷静に考えると、もっと安全な方法があるはずよ。ウフフ~ これは母親の本能かもしれないよね。
そして、なぜダンジョンの中に地震が起こっていたの? 後ろに何か恐ろしいことが隠れられていたのか? 今はまた分からない。
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